俺は今までの事をありとあらゆる話した。
と雉美ウタがつぶやいた。
結構な問題児が割り込んできた。
今、俺達は屋上の秘密基地で結果を報告し合っている。
今までの事を話してくれた。
カイside
僕……光犬院カイは午後7時頃、旧校舎の廊下を歩いていた。
既に調査はだいたい終わっていて、残すところあと一人。……なんか僕の調査人数が少なかったけど。
そして、その最後の人は旧校舎の教室…忍者科をアジトにしているらしい。
この時点でなんか忍者ってことはわかるけど。
そんなこんなで教室についた。ドアをあける。
随分と古く、ギィーギィーいった。
恐る恐るはいる。そしたら…
カラコロカラコロ!
竹のおもちゃがぶつかり合う音がした。
テンパっている僕のところに声がした。
とても抑揚が少なく、感情もそう簡単に読み取れない。でもなるべく心を落ち着かせて俺は話しかけた。
ちょっと驚きを隠せないような感じ。でも、嘘をついているようには見えない。
……でもできる限り多くの情報を集めたい。
僕に背を向けようとする。
あぁ!まだ言いたいことがあるのに!……そうだ!
ゆっくりとこっちを見た。不思議そうに口を開く。
ツヅラくんが呆れたように大きなため息をついた。
一瞬だけ笑って今度こそ僕に背を向けた。
この子は絶対とは言い切れないけど、裏切り者じゃないはず。多分僕もそう思って、旧校舎を後にした。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。