一通り話が終わると、今度はソウが口を開いた。
そんな喧嘩を横目に雉美ウタの方にいった。
やはり、彼女もなにか考えているようだった。
顔を覗くように話しかけると、彼女は綺麗な手で髪の毛をとかした。
ソウside
僕、猿子園ソウは、ギイギイ言う古い廊下を歩いていました。
ここ、本校舎なのにここだけ古いんですよね。いい加減変えてほしいです。
『理科準備室』。
誰もが入ったことのない幻の教室。と言われていて、アジトにするにはぴったりの場所だとか。
でも、僕怖い場所とかマジで無理なんですけど!
まぁ、入るしかないですよね…
見たことのない色の液体。危険と言わんばかりの薬品。そして、鳥を飼育する籠の中には…
小声でそう聞こえた。
小さい声で自らの名前をいった。
少女は…確か毒薬などの研究をしているリンゴ氏。
天才的で、理系のテストは僕と同じく百点。
でも、私生活は謎に包まれたままです。
理科準備室にも居るなんて情報は全くなかったんです。
でも、彼らの居場所を突き止めた会長の桃原会長氏は本当に尊敬します。
っと、そんな暇は無かった。さっさと終わらしましょう。
小さな声で言っています。なんとか聞こえるくらいです。
もう、これ本当の事をいったようないい気がするんですけど…わかりました。正直に言います。
今までの事を話した。
そうしたら、鉄壁の表情のままだったけど、目元が動いていた。驚いている証拠です。ハッカーにとってうち間違えは失格同然なので
細かいことにも目を配らせないと
僕は理科準備室の扉をそっと閉めた。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。