手を挙げられたものの、俺はまだ警戒している。
まだ銃や刃物などを持っているのかもしれらないからな。
彼はマフィアのボス。表情とかも訓練しているだろうから嘘を見抜けない。
そう言うと、天井の方にある椅子から飛び降りてきた。
そして俺の方に近づいてきた。
背は大きい方だと思ったが、今は相手の奴が圧倒的に大きい。そのまま投げ飛ばされそうな威圧感。
そして、彼の顔に嘘で塗ったみたいな笑顔。
でもこんな状況で笑顔ができる訳が無い。
俺は銃を後ろにむける。
でも、引き金には指をかけている。
なにかあったときのためだ。
やっぱりわかっている。普通だったら誤魔化すはずだ。
俺は邪魔のように転がっている下っ端をみて言った。
ここはホストクラブのような所だ。
色々な人が出入りするが、知り合いが怪しいやつをとっ捕まえるだろう。
それにしても不思議だ。このような者ならカイの方が話が合うだろう。
俺の考えを見透かしたように話しかけてきた。
そう切り出した。
そういって、新しい飲み物を飲む。静寂の中、氷の音が響き渡った。カラン、コロンと、暑くないのに、首から汗が滴ってくる。
話し方、表情、声のトーン…全てが嘘をついているように見えない。
屋上に集合したときに俺は結果を伝えた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。