第36話

# ア イ ド ル
8,192
2022/08/16 12:49

 said 蒼井










 「…あの、、まさか、迷って、」




 『…迷ってないです、』




 「…なんか、さっきもここ通ったような、」



 『気のせいじゃないですか?((圧』




 「…え、、?笑笑」






おかしい、



迷うはずがない。




いくらいつもより大きなスタジオと言えども、地図まである訳だし…





 「…ねぇ、、それさ…なんか○○空港って書いてあるけど…」






 『…え、?』





 「…それ見て楽屋探してない?笑」





よく見ると、


左上に書かれた"○○空港案内"の文字。






 『んな訳ないじゃないですか…!』







慌ててバックの中にしまうと、




 『…ッ、!』




パンフレットの紙で指切っちゃった←





 「あー…何してんすか?笑」






そう言って鞄の中から取り出された絆創膏。





 『…えっ、、?』




…目黒さん、女子力高すぎない?





 「あ、勘違いしないでね?笑
  蒼井さん、おっちょこちょいで怪我すると思って持ってるだけだから笑」←





 『…う、、』





…反論できない、、←






 「…よし、、じゃあ行きましょ?」




手を引かれて立ち上がった時、




 "あれ?目黒さんじゃないですか〜?!"





何処かで聞いたことのある声。







 「…、はい、、そうですけど、?」





繋がれた右手を断ち切るように、




 "わぁ〜、偶然ですね!!"




目の前で可愛く飛び跳ねる女の方。





 「…あの、?」




"あぁ、すみません!申し遅れました!本日共演させて頂くIce×Iceの須野です!"





…あぁ、、




確かに聞いたことあると思ったら…




某アイドルグループの須野さんか…
※実在しません。






 「…あー、、よろしくお願いします、」





"もう、本当に知ってくれてます、?…って、こんな時間?!…じゃ、また後で!!"






…なんか、、忙しい人だな、、←





 「…ごめん、大丈夫だった?」





 『…え?何がですか、?』





 「…いや、、手、振り払われてたけど、、」






あ…




やっぱりあれ、振り払われてたんだ、←





 『…大丈夫です笑』




 「…なら良かったけど、笑」




 「…てか、時間大丈夫?…なんかヤバいって言ってたけど…」





……確かに。




恐る恐る時計を確認。






p.m.20:45





 『…、目黒さん、走れます?』





 「…え、?」





スマホ片手に目黒さんの腕を掴む。





 『もしもし、蒼井です、宮舘さん??…あの、楽屋って何処ですかね?』






 「ちょ、速っ…」






 「…てか、知らなかったの??」

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