said 宮舘
宮舘「…立てる?」
「あ…はい、すみません!」
本人は自力で立とうとしてるけど傷も結構深いみたいでぎこちない足取り。
宮舘「…ゆっくりで大丈夫だよ」
肩を貸せば何故か涙を流す。
宮舘「痛いよね、、結構出血してるし…」
「すみません…」
宮舘「大丈夫、困ってる時はお互い様…」
「…そうじゃなくて、、、」
宮舘「…?」
「嘘なんです。全部…」
宮舘「…ごめん、何のこと?」
「阿部さんが押し飛ばしたって言うのも、間違えて靴を飛ばしちゃったって言うのも…全部、私のせいなんです、」
…待って、
いきなり過ぎて情報が入ってこないんだけど。
渡辺「…涼太っ!」
宮舘「…翔太、」
いい所へ!
渡辺「…いきなりだけど、雪野さん渡してくれる?」
「…はい。。」
何のことが未だに理解出来てないのに次から次へと話が進んでいって。
雪野さんがポケットから取り出したのは盗聴器とペン型カメラ。
宮舘「…へ?」
「…お願いします。」
渡辺「…お前、、頑張ったな。」
「…本当にすみませんでした。」
翔太は頭を下げる雪野さんの髪をクシャッと撫でると、駆け足で向かってきた方向へ。
頭を上げたのと同時に雪野さんと目が合う。
「…実は、、」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。