やふへゐside
そう思いながらパソコンにもう一度目をやる。
でも、このHAPには編集してる僕とそれを見ているあなたちゃんの2人しかいない。
そう言いながらゆっくりと向けられた彼女の目。
そこには涙が溜まり宝石の様に輝いていた。
戸惑っているあなたちゃんの頭をそっと右手で撫でる
そう言った直後、うっう、と泣き声を殺しながら泣き始めてしまった。
何をすればいいか分からず、思いっきり抱きしめる
泣き出す彼女の軽い体を膝に乗せ、背中を撫で続けた。
あなたちゃんは分かってなかった。本当は自分を押し殺して生きている事。
僕はあなたちゃんにそう聞いた。
僕も、選択肢を選んで畑にいる立場。
本当はここにはいるべきではないと考えた事だってそう少なくはない。
彼女は答えた
そう言った時の目に、僕は心を奪われてしまった。
僕は、いつか君が欲しいな。
そう思いながら彼女の喉元に唇を当てた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!