《テヒョンside》
宿舎に戻り、
みんな部屋に行ったのを確認し
俺はジンヒョンの部屋に行った。
ドアをノックし、
返事を聞く前に部屋に入っていた
「テヒョン、返事をしてから部屋に入ってよ」
とベッドに横になりながら今にも寝てしまいそうになりながらもジンヒョンが俺に言った。
「それでなんかあった?」
ジンヒョンが体を起こし眠そうに俺に言う。
俺はジンヒョンに近づきそんなジンヒョンを強く抱きしめた。
「えっ?」
「ジンヒョン...思い出したんです。今まで、辛い思いさせてごめんなさい...」
俺の言葉に驚き、俺の顔をみてきた。
「ほんと!?」
「うん。ちゃんと思い出しました。」
「...良かった。このまま僕と付き合ってたこと忘れたままなのかと思ってた...」
「寂しい思いさせてごめんなさい」
俺は1回ジンヒョンを離し、布団に潜り込みまた、ジンヒョンを抱きしめた
「テヒョン、いつ思い出したの?」
もぅ、ジンヒョンは興味津々(笑)
「みんなでご飯行くことになった時に部屋に着替えに行って、ジンヒョンのことを考えながら歩いてたらシュガヒョンとぶつかって転んだんです。その時に思い出した(笑)でも、退院してから毎日ジンヒョンが夢に出てきてたんです」
「僕が?」
「うん。全然顔がみえないんだけど...夢で『テヒョン...』って俺を呼んでるんです。めちゃくちゃ寂しそうに」
「寂しかったよ...」
「それでさっき俺の隣で寝たでしょ?あの時に寝言で『テヒョン...』って夢と同じように言ってたんです。それで、夢の人はジンヒョンだったんだって思って...それでもなんでだろって。ジンヒョンのこと考えてた」
「そっか。あっ!じゃぁ、ご飯食べに行った時は思い出してたってこと!?」
ジンヒョンが俺の顔を見ながら言った。
「そうですね(笑)早く言いたかった。気付いたらジンヒョンのこと抱きしめたかったし...でも、二人の時に言いたかった。ごめんなさい...」
「いいよ。ご飯の時、腕を掴んで隣に座らせたのって...グクにヤキモチ妬いたってこと?」
「ヤキモチなんて妬いてないですよ(照)隣にいて欲しかっただけです」
「思い出してくれて嬉しい。ありがとう、テヒョン。」
「もぅ絶対に一人になんてしません。約束します」
「なんかプロポーズみたいだね(笑)」
ジンヒョンがニコッと微笑むと、
もう我慢出来なくなり、
唇に吸い付いた。
「ジンヒョン...」
「久しぶりだから優しくしてよ」
俺たちはお互いを求め合い、
今までの寂しかった気持ちをなくしていった。
そしてベッドで転がっていると...
「ねぇ、テヒョン。みんなに言わないと!」
「んぅ?何を?」
俺はベッドでジンヒョンを抱きしめながら言った。
「テヒョンが思い出したこと」
「言わなくても気づいてると思いますよ?シュガヒョンやグクは結構するどいから(笑)」
「そうかなぁ?」
「ジンヒョン明日も早いんだし、そろそろ寝ますよ」
ジンヒョンを抱きしめたまま、眠りについた。
朝起きると、
俺の携帯にグクからカトクがきてた。
『テヒョニヒョン、ジンヒョンとの事、思い出したんですね!せっかくジンヒョンを俺のものにしようと思ってたのに、残念(笑)でも、良かったです』
カトクを見た瞬間、
笑ってしまった。
ジンヒョンの携帯にはシュガヒョンからカトクがあったらしい。
『ジンヒョン、テヒョンから聞きましたか?聞いてますよね。良かったですね』
ジンヒョンはカトクを嬉しそうに俺に見せ
「やっぱり気づいてた!すごい!」
とわらっていた。
この笑顔はずっと俺が守っていく...
グクには渡すもんか(笑)
END
長文ですみませんm(*_ _)m
こんなのしか書けないんです(╥_╥)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。