《グクside》
ヒョンの部屋を出て、
テヒョニヒョンの部屋に行く
俺は少しだけ怒っている!
ほんとにキスをするなんて聞いてない。
また、テヒョニヒョンのイタズラかなんかなのか...
コンコン、
「テヒョニヒョン、居ますか?」
「うん。どうぞぉ~」
中から声がしたので、
ドアを開けて中に入った。
「テヒョニヒョン、なんで俺にキスなんてしたんですか?計画では直前で止める約束だったじゃないですか!」
「ごめん、ごめん(笑)そんな事よりジンヒョンは?俺のところに来るよりジンヒョンのところに行った方がいいんじゃない?」
ソファーに座りながら、
立ってる俺をじっと見つめながらテヒョニヒョンが言ってきた。
「もぅ、ヒョンのところには行きました。ちゃんと誤解もといて仲直り出来ました...」
「仲直りしちゃったのかぁ、残念!」
「えっ?」
テヒョニヒョンの言葉に戸惑っていると、
テヒョニヒョンがソファーから立ち上がり俺の前まできて胸ぐらを掴まれた
「ジンヒョンがずっと不安そうな顔でお前のこと見てたの知ってるのかよ!俺はずっとジンヒョンが好きだったから、ジンヒョンのそんな顔見たくなくて...ジンヒョンがお前の事を誤解でもすれば別れるんじゃないかって...そしたら、もぅジンヒョンのあんな顔見なくていいと思ったんだ。」
「...テヒョニヒョン」
「俺だけじゃない!ジンヒョンの事はメンバーみんな心配してたんだ。他のみんなはメンバーとして兄弟として家族として心配してたんだと思う...。ほんとにジンヒョンの事が大切だと思うなら、もぅあんな顔させないで...ジンヒョンの笑った顔を毎日見ていたい。あの笑い声を聞いていたいんだよ。俺は...」
そう言うと、
俺の胸ぐらから手を離し床に座り込んだ
「テヒョニヒョン...すみません。全然気づいてませんでした。テヒョニヒョンの気持ちにもヒョンの気持ちにも...。さっきヒョンに『嫉妬なら毎日してる。いつグクが離れていくか不安でしょうがない』って言われました。それで気づいたんです」
「今度...ジンヒョンをあんな顔させるなら...無理やりでも俺がジンヒョンを奪うから」
「...はい。もぅ、そんな悲しい顔はさせません」
「じゃぁ、ジンヒョン待ってるんだろ?行ってあげな?」
「はい。テヒョニヒョン...ありがとうございました。おやすみなさい」
「うん。おやすみ、グク」
テヒョニヒョンの部屋を出て、
俺は走ってヒョンの部屋に向かった
続く
たぶん、
次で終わるかな(笑)
長くてすみませんm(*_ _)m
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!