第3話

ちゃんと言ってよ...【テヒョン ジン】
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2018/07/03 12:43
テヒョンside

久しぶりのオフ。
1日オフなんて久しぶりだから、
ジンヒョンとデートしようと思って
何日も前から楽しみにしてた。
なのに...
朝に、
『テヒョン...ごめん。今日行けなくなった』とカトクがあって、何かあったのかと思って電話したけど、出ない!

「もぅ、なんなんだよ。せっかくのオフなのに...」
とイライラしたけど、
久しぶりのオフだったので
友達に連絡をし、会うことにした。

ジンヒョンが風邪で苦しんでるとも知らずに...

次の日、
リビングに行くと
いつも一番にいてご飯を作っているジンヒョンがいなかった。

「あれ?ジンヒョンは?」
とソファーにいたジミンにきくと
「昨日から風邪で寝込んでる」
と言われた。

えっ?
風邪?じゃぁ、昨日行けないって言ったのも風邪で寝込んでた...
そんな事を考えてると、
携帯にジンヒョンからカトクが届いた
見てみると...
『会いたい』
ただ、一言だった

『すぐに行きます』と返事をして、
ジンヒョンの部屋に急いだ。

部屋に向かう間、
【俺が友達と遊んでる間、ジンヒョンは部屋で1人で苦しんでた...】
そう思うと苦しくて、苦しくてしょうがなかった...

ジンヒョンの部屋について、
ノックをすると...
ゆっくり扉が開いた。

「テヒョン...」
そこにはとても辛そうに目を潤ませて俺を見つめるジンヒョンがいた。

「なんで、昨日ちゃんと風邪ひいたって言わなかったんですか?」とジンヒョンを支えながら部屋に入り、少し怒りながら言う。
ほんとは全然怒ってない。
むしろ、心配で心配でたまらない。
すると...ドアが閉まるとジンヒョンは俺に抱きついた

「ごめん...風邪ひいたって言うと看病しにくるでしょ?うつったら嫌だった...。でも会いたくて、カトクしちゃった」
と弱々しく甘えながら言う。

もぅ、
この人は...と思いながら優しく抱きしめる。

「そんなの気にしないでいいから、ちゃんと連絡してください。」
ジンヒョンを抱きしめながら言うと...
「ごめん...」と抱きつきながら上目で俺を見つめてくる。

そんな顔で見つめないで...
理性が保てなくなるよ...

俺は、頭をブルブルと振り、
少しジンヒョンを離した。
離されたことにビックリしたジンヒョンはウルウルした目で俺を見つめてくる。

あー!
その顔...やめて!
可愛すぎる...!
だめだ!ジンヒョンは風邪なんだから!
必死で理性と戦っていると、
ジンヒョンがまた抱き着いてきた
ほんとに辛そうに...

俺は、ジンヒョンの手をひきベッドへ連れていき、ベッドに寝かせた

「ちゃんと寝ないと...」
「...うん。テヒョン来てくれてありがとう」
「お礼なんていいから...」
「キスしたいけど...風邪うつるとダメだもんね」
と少しだけ笑顔になったジンヒョンが可愛くて、俺は思わずチュッと唇に軽くキスをした。
するとジンヒョンはビックリした顔をしたけどすぐにまた笑顔になり、

「テヒョン...」
「ん?」
「僕が寝てもそばにいて...」
俺の服の裾を握りしめながらいうと、ジンヒョンは目を閉じ眠りについた。

俺は、ジンヒョンの頭を撫でながら
「ずっとそばにいます。ヒョンのそばに...だから早く元気になって」とつぶやきもう一度唇に軽くキスをした。

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