《ジミンside》
ヒョンがお風呂から上がってきたから
次に俺も入ろうと思ったら、
ヒョンに腕を掴まれた。
「ヒョン...どうしたの?」
「あっ、ごめん。なんでもない」
そう言うと、
ヒョンが俺の腕を離した。
「すぐに戻ってくるから、待ってて」
俺は急いでお風呂場へ向かい、
体を洗った。
「ジミン、まだかなぁ?」
ジンはソファーに濡れた頭をタオルで拭きながら待っていた。
すると、
ジミンがお風呂から上がってきた。
「ヒョン、お待たせ!」
「ジミン、早かったね(笑)」
「ヒョンが寂しいかと思って、急いで入ってきた」
「そんなわけないじゃん(笑)」
ジミンが笑いながらジンの隣に座るとニコニコしながらジンはジミンにもたれかかった
「ヒョン?眠いならベッド行こ?」
「ジミンは...ずっと僕のそばにいてくれる?」
「え?」
「僕の母さんは...僕を寝かしつけた後に家を出て行ったんだ...。だから、1人で居たくないんだ」
「俺は、ずっと居るよ。ヒョンが俺のことを嫌になってもずっとそばに居る」
「嫌になんてならない...。ジミンのこと、好きだから」
「ヒョン...。それは、弟として?言っても嫌いにならないでほしいんだけど...俺、初めてあった時からヒョンのこと好きになったんだ。ヒョンの笑顔が大好き」
「ありがとう。僕もジミンが好きだよ。僕もあの時に一目惚れしちゃってた。ねぇ、初めてあった時みたいに〈ジン〉って呼んで?」
「母さんに怒られるよ(笑)ジンくんはヒョンだからちゃんとヒョンって呼びなさいって!」
「二人の時だけでいいから」
「...わかった」
「じゃぁ、そろそろ寝よ」
ヒョンが俺の手を取って立ち上がり、
二人で手をつないでヒョンの部屋に向かった
ヒョンの部屋には可愛いフクロモモンガがいた。
「これ、ヒョンが飼ってるの?」
「......」
「ヒョン?」
「ジン!!」
「えっ?」
「名前で呼ぶまで返事をしない!」
ジンが拗ねてる。
しかも、ほっぺたを膨らませて!
可愛い!!
可愛すぎる!
もぅ、女の子より可愛い!
「ジン!可愛すぎ」
「二人の時は名前で呼んでくれないと返事しないから」
「もぅ、わかったって」
二人で手を繋いだままベッドに入ると、
ヒョンが...あっ、ジンが抱きついてきた
「ジミンに抱きつくとあったかい////」
「あの...さっきの好きって、LOVEってこと?」
「何それ(笑)」
「likeじゃなくてLOVE?」
「そうだよ。えっ?ジミンの好きはlikeなの?」
「いや、違う。LOVEだよ」
「じゃぁ、両思いってことだね」
「そうだ...ね。もぅ寝てる。ジン、おやすみ」
俺は、ジンのおでこにチュッと軽くキスをした。
両思いってことは...
付き合ってるってことなのか?
ちゃんと聞いてなかったなぁ(笑)
まぁ、
明日聞けばいいか。
俺も寝よ。
ジミンはジンを抱きしめながら
眠りについた
つづく
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。