ジミンside
「ジンヒョン、お腹すいた」
と僕が言うと...
「ん?ジミン、こんな時間に食べるとまた太るよ(笑)」
と時計を見ながら冗談ぽく笑いながらも冷蔵庫をあけてくれていた
「なんか軽いの食べる?空腹だと寝にくいでしょ?」
「やった。ジンヒョン、ありがとうございます」
笑顔で言うと、
ヒョンはチャーハンを作り始めてくれた
チャーハンって軽いのかと思いながらも
料理をしてるジンヒョンを見ていたくて隣に居ると...
「ジミン、向こうで待ってなよ」
「料理してるジンヒョンを見ていたいんです。ダメですか?」
「いや、別にいいけど...そんな料理してるとこみても面白くないでしょ(笑)」
笑いながらもチャーハンが出来上がりいい匂いがしてきた。
その時...
「いい匂いすると思ったらジンヒョン、何作ってるんですか?」
とテヒョンが笑顔でジンヒョンの背中に抱きつく
「テヒョン、料理してる時に抱きつかないで?いつも言ってるでしょ」
ジンヒョンは小さい子供に話をするようにテヒョンに言い、
それを聞いたテヒョンも
「ごめんなさい」と渋々離れた
てか、
さっき『いつも』って言った!?
いつもテヒョンはジンヒョンに抱きついてるって事!?
「ジミンがお腹すいたっていうからチャーハン作ってたんだよ」
とお皿にチャーハンを入れながらテヒョンに言うジンヒョン
「いいなぁ。ねぇ...ジミン俺にもちょっとちょうだい!ジンヒョンのチャーハン」
「あっ、いいよ...」
ほんとは嫌だけど、
ケチなやつとジンヒョンに思われたくないし。
すると、
僕の返事をきいたジンヒョンがもうひとつ皿を出してテヒョンの分も分けてくれていた。
片付けが終わると、
ジンヒョンは、
「お皿洗っておいてね。おやすみぃ」
と手を振りキッチンを出て行った
ジンヒョンが居なくなるとテヒョンがチャーハンを食べながら、
僕に話しかけてきた。
「ジンヒョンのチャーハン、独り占めとかさせねぇよ」
「なっ!テヒョン、お前...わざと?」
「当たり前じゃん(笑)ジンヒョンはみんなのなんだから独り占めはダメだよ」
チャーハンをペロッと食べ終わったテヒョンはお皿を流しに置くと、
「片付けよろしく。おやすみ」
とキッチンを出て行った
親友にやられた...
テヒョンもジンヒョンのこと好きなことを忘れてた。
いや、
テヒョンだけじゃない!
みんなジンヒョンが好きだってことを...
いつか、
ジンヒョンを独り占め出来るといいな...
と考えながら
チャーハンを食べ終わり
テヒョンの分の皿も洗い
部屋に戻った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!