《ジミンside》
朝起きると、
隣にはヒョンはいなかった。
「ヒョン...?」
小さい声でつぶやいたと同時に部屋のドアが開いた
「あっ、ジミンおはよう。今、起きたの?僕もぅ先に学校行くよ?」
「えっ!?もぅそんな時間?」
とびっくりしながらジミンは部屋の時計をみるとまだ自分がいつも家を出る時間には早い時間だった
「ヒョン、いつもこんな早く行くの?」
「...もぅ忘れたの?」
「えっ?」
「名前で呼んでって言ってるだろ!」
「あー...。ごめん。それで、ジンはいつもこんなに早く行ってるの?」
「そうだよ。早く行って図書室によって本をみてるんだ」
「へぇー。」
そう言うとジミンはベッドから起き上がり
ジンに近づいた。
「ジン。俺らって...その...付き合ってるんだよね?」
「...////」
ジンは照れながら「うん」と言った。
「昨日...ちゃんと言わなかったから気になって(笑)」
「じゃぁ、僕はそろそろ行くね。ジミン、遅刻しないようにね」
「わかった。」
ジンが家を出ていき、ジミンも自分の部屋に行き制服に着替えた。
カバンを持ち、玄関の鍵を閉め
学校へ向かった。
靴を履き替え、教室へ行くと
クラスの女子が俺ににちかづいてきた
「ジミンくん、おはよう。ねぇ、ねぇ」
「おはよう。なに?」
「ジン先輩と兄弟になったってほんと?結構噂になってるんだけど…」
「あー、その事か。ほんとだよ。ヒョンになったよ。それがどうかした?」
「ほんとだったんだぁ。家でのジン先輩ってどんな感じ?」
「えっ?どんな感じってどういうこと?」
「あのジン先輩だよ。みんな知りたいでしょ!」
俺の頭の中はハテナがいっぱいになっていた。
「ヒョンって、そんなに人気があるの?」
「そうだよ♪知らなかった?」
「知らなかった...」
「それで家でのジン先輩って...」
「普通だよ!!」
無理やり女の子との会話を切り上げ、席についた。
するとマナーモードにしてる携帯がバイブで震えた
ポケットから携帯を取り出しみると
ヒョンからのメールだった
〈ちゃんと遅刻せずに来てる?〉
〈今、席に座ったとこだよ〉
そんなやりとりをし、
また携帯をポケットにしまった
ヒョンって、
そんなに人気なのか...
と思いながら、
授業をうけていた
つづく
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。