ー次の日。
4時間目の古典。
北人と一緒に昼休み、壱馬に話す言葉を考えた。
北人
大丈夫、古典なんて使わないし授業聞いてもわかんないから!
と、ケラケラ笑う北人。
あなた
やっぱり、感情的になっちゃわないようにまずは私が落ち着いて話さないとね。
北人
緊張してもいいから落ち着いて壱馬に伝わるように。
あなた
本当に昼休み、話したいって言ったら来てくれるかな?
北人
壱馬はあなたちゃんの彼氏なんだから大丈夫!きっと聞いてくれるよ!
そして、昼休みになった。
「距離置こう。」なんて言葉に私は耐えられない。
あなた
ごめんね、忙しかったりした?
壱馬
全然。
屋上で久しぶりに2人きりになる。
あなた
昨日は感情的になっちゃってごめん。もう一度、落ち着いて話したい。
壱馬
俺からも話がある。
あなた
えっ・・・
予想していなかった言葉が返ってきた。
壱馬
じゃあ、俺から話す。
あなた
・・・わかった。
壱馬
俺ら、別れよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。