今日は、ドキドキの1日。
付き合い初めて3ヶ月。
初めての彼氏のお家。
高鳴る胸を抑え、インターホンを押す
ピンポーン
ドアの向こうからは、鍵を開ける音。
開けたドアから、優しく彼が微笑んで
中へと案内してくれた。
それはそれである意味緊張するんですけど?!
笑顔で進む彼の後に付いて、部屋へと向かう。
ベッドの上に、腰を下ろす。
部屋を眺めてみると、男の子の部屋とは思えない。
なんだか良い香りがするし、
整理整頓がきちんとされている。
本棚には様々なジャンルの本がぎっしり
すごいなぁ…
ハオくんも隣に座って、ジュースを飲んだ。
そして、コップを置いて私の方を向く。
やばい、ドキドキしてきた…!
えっ、いきなり…!?
私、まだ心の準備できてないよ、、
にっこりと清らかな笑みを向けてくる。
で、す、よ、ね。
はぁ、分かってましたよ、
現実逃避したかったんですごめんなさい
そうです。今日は勉強会です。
そんなこんなで、勉強を始めて約20分。
ふと視線を上げると、
真剣な表情に惚れ惚れとしてしまう。
手を合わせてお願いすると、
呆れながらも説明し直してくれる。優しい。
なるほど。頭の造りが違うわけね。
私は課題を終わらせるだけで精一杯。
ハオくんはと言うと、、
余裕な顔で読書をしている。
だめだ、やる気が出ないよ…
まぁ、溜めてた私が悪いんだけど…
ちょっと声を小さくして口ごもってる姿が
何とも可愛らしい。
ハオくんからのご褒美あるならさ、
こりゃもう頑張るしかないじゃん?
待っててね、ハオくん!
1時間後
横を見ると、ベッドで横になって本を読んでいた。
黙ったままだから、近寄ってみると
目を瞑って寝息を立てていた。
約束を守らないから悪戯しちゃおっと
頬っぺをツンツンしてみる。
それでも起きない。
あっそうだ、いいこと思いついた!
ベッドにお邪魔して隣に寝転び、ハオくんの胸に頭を置いてみる。
普段は恥ずかしくてまだこんな事したことない。
ハオくんの心臓の音は穏やかで、
服からは良い匂いがして落ち着いた。
やば…寝れる……
意識が遠のきかけた瞬間、くるっと体勢が変わり
私の頭は枕の上に置かれた。
真上に顔があるから、ドキドキしてしまう。
チュッ と1回。ご褒美が降ってきた。
「 僕に任せて 」
初めてのお家デート。
沢山のことを教えてもらいました ^^
🐸
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!