第22話

ミンハオ
673
2021/03/16 15:55


今日は、ドキドキの1日。



付き合い初めて3ヶ月。
初めての彼氏のお家。




高鳴る胸を抑え、インターホンを押す



ピンポーン



ドアの向こうからは、鍵を開ける音。


開けたドアから、優しく彼が微笑んで
中へと案内してくれた。




U
おじゃましますっ
ミンハオ
ミンハオ
いらっしゃいㅎ
U
あの、ご両親は…?
ミンハオ
ミンハオ
二人とも仕事だよ
ミンハオ
ミンハオ
誰もいないからそんな緊張しないでねㅎ
U
そ、そうなんだ〜ㅎ



それはそれである意味緊張するんですけど?!

笑顔で進む彼の後に付いて、部屋へと向かう。



ミンハオ
ミンハオ
飲み物持ってくるね、そこ座ってて
U
う、うん!


ベッドの上に、腰を下ろす。

部屋を眺めてみると、男の子の部屋とは思えない。

なんだか良い香りがするし、
整理整頓がきちんとされている。

本棚には様々なジャンルの本がぎっしり

すごいなぁ…



ミンハオ
ミンハオ
ジュースでよかった?
U
うん、ありがとう!
ミンハオ
ミンハオ
どうぞㅎ



ハオくんも隣に座って、ジュースを飲んだ。
そして、コップを置いて私の方を向く。

やばい、ドキドキしてきた…!




ミンハオ
ミンハオ
じゃあ、始めよっか


えっ、いきなり…!?

U
私まだ、その…//
ミンハオ
ミンハオ
でもこういうのって早く終わらせなきゃじゃない?
U
そんな…


私、まだ心の準備できてないよ、、



ミンハオ
ミンハオ
ほら早く早く!筆箱出して!
U
…え?
ミンハオ
ミンハオ
ん?
ミンハオ
ミンハオ
テスト勉強ㅎ




にっこりと清らかな笑みを向けてくる。

で、す、よ、ね。

はぁ、分かってましたよ、
現実逃避したかったんですごめんなさい



そうです。今日は勉強会です。









そんなこんなで、勉強を始めて約20分。




U
もう無理ぃ〜!
ミンハオ
ミンハオ
こらㅎ
U
私もう勉強やめる!
ミンハオ
ミンハオ
そんなわけにはいかないでしょ?
U
うううっ
ミンハオ
ミンハオ
どこが分からないの?
U
ここ…
ミンハオ
ミンハオ
あぁ、ここはね
ミンハオ
ミンハオ
分かりにくいけど、この公式を使うんだよ
U
ふと視線を上げると、
真剣な表情に惚れ惚れとしてしまう。



ミンハオ
ミンハオ
あなたさーん?
U
あ、はいっ
ミンハオ
ミンハオ
聞いてる?
U
ごめん、もう1回!


手を合わせてお願いすると、
呆れながらも説明し直してくれる。優しい。




ミンハオ
ミンハオ
どう?分かる?
U
これが……こういうことか!
ミンハオ
ミンハオ
そう、できたねㅎ
U
…ハオくんって文系だよね?
ミンハオ
ミンハオ
そうだよ〜
U
なんで数学もできちゃうわけ??
ミンハオ
ミンハオ
そのくらいならできるよㅎ



なるほど。頭の造りが違うわけね。


U
にしても、テスト範囲多すぎるよぉぉ泣



私は課題を終わらせるだけで精一杯。

ハオくんはと言うと、、
余裕な顔で読書をしている。


U
なんでハオくん終わってるの
ミンハオ
ミンハオ
こういうのは日頃からやっておくの
U
何も言えない。



だめだ、やる気が出ないよ…



ミンハオ
ミンハオ
手、止まってるよ?ㅎ
U
もうむり…
ミンハオ
ミンハオ
だーめ
U
いいなぁ、ハオくんもう全部終わってて



まぁ、溜めてた私が悪いんだけど…


ミンハオ
ミンハオ
全然よくない
U
なんでよー
ミンハオ
ミンハオ
僕だって我慢してるの!
U
何を?
ミンハオ
ミンハオ
あなたが課題終わるまで、その…
ミンハオ
ミンハオ
くっついたりできないじゃん…



ちょっと声を小さくして口ごもってる姿が
何とも可愛らしい。


U
ハオくん
ミンハオ
ミンハオ
な、何…?
U
私決めたよ!この課題すぐに終わらせるから!!
ミンハオ
ミンハオ
やる気が出たみたいで良かったよ…ㅎ




ハオくんからのご褒美あるならさ、
こりゃもう頑張るしかないじゃん?

待っててね、ハオくん!








1時間後
U
終わった〜!!



横を見ると、ベッドで横になって本を読んでいた。


ミンハオ
ミンハオ
 …… 
U
ハオくん?


黙ったままだから、近寄ってみると
目を瞑って寝息を立てていた。


U
寝るなんてズルいよ…
U
私がんばったのに




約束を守らないから悪戯しちゃおっと

頬っぺをツンツンしてみる。
それでも起きない。
U
もう、



あっそうだ、いいこと思いついた!




ベッドにお邪魔して隣に寝転び、ハオくんの胸に頭を置いてみる。

普段は恥ずかしくてまだこんな事したことない。



ハオくんの心臓の音は穏やかで、
服からは良い匂いがして落ち着いた。


やば…寝れる……




意識が遠のきかけた瞬間、くるっと体勢が変わり
私の頭は枕の上に置かれた。




U
わっ!
ミンハオ
ミンハオ
寝込みを襲うなんて、あなたは悪い子だね?
U
ハオくんが寝てるのが悪いよ…!




真上に顔があるから、ドキドキしてしまう。



ミンハオ
ミンハオ
課題はちゃんと終わった?
U
終わった!
ミンハオ
ミンハオ
そっか、えらいㅎ



チュッ と1回。ご褒美が降ってきた。



ミンハオ
ミンハオ
もっと…いい?
U
ハオくん、私、初めてで…
ミンハオ
ミンハオ
うん、大丈夫ㅎ





「 僕に任せて 」










初めてのお家デート。

沢山のことを教えてもらいました ^^






🐸



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