突然ですが、私の彼氏はジェントルマンなんです。
他学年の彼とは、下駄箱で待ち合わせ。
大急ぎで階段を下ると、
壁に寄りかかって私を待つ人の姿が見えた。
本当にかっこいいな…
我ながら、よく付き合えたと思う。
きっと私に気を遣わせないための嘘。
目を細める彼の笑顔は、どこまでも優しい
オッパは、こんな私のどこが好きなんだろう
も、もしかして、好きじゃない?
元々私の片想いだったし、
猛アタックに負けて仕方なく…とか…
学校を出てしばらく歩くと、
私を呼ぶ声が聞こえた
私の所まで走ってきたのは、
クラスメートのミンギュだった。
膝に手を付いて、肩で息をしている
頭をポンッと叩いてきたので、
ミンギュの肩を殴って反撃をした
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あなたが男と楽しそうに会話してる
しかも、僕の目の前で。
僕は笑顔でそう言った
余裕があるって思われたいからね。
それに、あなたに嫌われたくない
はぁ…あなたは何にも分かってない
僕がどれだけあなたを好きなのか。
あなたって同級生にはこんな感じなんだ…
僕といる時よりも、素ではしゃいでる感じ。
僕の知らない彼女。
こんなの嫉妬しない方が無理じゃない?
今まで、彼女の理想のような
「 余裕のある年上 」 を演じてきたけど
今回は無理みたい。
目で圧力をかけた。
その圧を感じたのか、
ぺこりと頭を下げてそそくさと去ってくれた
ごめんね、少し大人気なかったかな?
あなたは何も気づいていない様子。
あなたの返事を聞く前に、
彼女の手を握って歩き出した
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どうしたんだろう、
いつもゆっくり歩いてくれるのに…
少し、息切れしてきた
それでも足を止めない彼からは
今まで感じたことのない雰囲気
辺りはもう薄暗くなってきて、
誰もいない公園に着いた
思いもしなかった言葉に、驚いた
そっと。だけど力強く、抱き寄せられた
耳元で、小さく聴こえた声
そう言った彼は
普段よりもオトナの笑顔をしていた
🐰
以前頂いたリクエスト(仮)
でした!
遅くなってしまい、申し訳ないです😣
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。