第12話

バーノン
811
2021/01/11 08:54




委員会での集まりが長引き、
残って仕事をしていたらこんな時間。




真っ暗な校舎には、誰も居ない





U
今日はボノナと一緒に帰るはずだったのに…





あのハゲ先生、、恨んでやるっ






そんなことを考えながら校門を出た

















バーノン
バーノン
 あなた



聞こえるはずのない声。


U
え、ボノナ!?







声のする方を向くと、門の横に座り込んでいた



私を見つけた瞬間 笑顔を浮かべる








バーノン
バーノン
おつかれさま
U
なんで、、
バーノン
バーノン
一緒に帰ろって言ったじゃんㅎ
U
でも、先に帰っていいよって…
バーノン
バーノン
うん








驚く私に対して

「 大丈夫 」 って笑ってるけど
その鼻先は、ほんのり赤くなっていて。





手を握ると、ひんやりしていた





U
うぅ、、寒かったよね
バーノン
バーノン
あーー、少しだけㅎ
U
ほんとにごめんね、
バーノン
バーノン
謝らないで?
俺が一緒に帰りたかっただけだから



ちらっとボノナを見ると、

何でもないような顔をして前を向いている




私に気を遣っての言葉じゃなく
彼の本心だと分かる


だからこそ、すごく嬉しい




U
ありがとう大好きッ






堪らず、ボノナに飛びつくと



彼の大きな体に包まれた







バーノン
バーノン
ん、俺も大好き
U
 /// 
バーノン
バーノン
あなたあったかいㅎ




勢い任せに出た 「好き」 だったけど

あまり頻繁に言わないから、少し恥ずかしい







U
か、帰ろっか!//
バーノン
バーノン
うんㅎ









手を繋いで、歩き出す




バーノン
バーノン
そういえば、1人で残ってたの?
U
あ、うん。そうだよ
バーノン
バーノン
なんで?
U
話が長引いたから皆に申し訳無くて…
U
ほら、私は委員長だから!
仕事はちゃんとやらないとㅎ
バーノン
バーノン
はぁ…
バーノン
バーノン
あなたは何でも1人で抱え込みすぎだよ
U
でも…
バーノン
バーノン
大変なことは、
誰かに頼っていいんだよ?
バーノン
バーノン
ていうか、俺に頼って





彼の綺麗な瞳から、繋がれた掌から、

温かい力強さを感じた









U
私、ボノナがいて良かった
バーノン
バーノン
もっと俺に頼って。ね?
U
うん、ありがとう




穏やかな表情で、

優しく頭を撫でてくれた













バーノン
バーノン
コンビニ、寄ってく?
U
行く!
バーノン
バーノン
肉まん半分こでしょ?
U
なんで分かったの!?
バーノン
バーノン
 ㅋㅋㅋ 







なんでもお見通しな彼には
やっぱり敵わない。








二カッ と大きな口から白い歯を見せて笑う彼




この笑顔があれば 、私は無敵になれる






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