無事両チームのメンバーが揃ったところでゲームがスタートした。
『あれ?相手チームのリベロがいない』
花巻「ほんとだな」
『体調不良とかかな?』
岩泉「かもな。まぁリベロがいなくても手加減無しで攻めるぞ!」
「「「しゃぁっす!」」」
岩ちゃんはやっぱり男前。
ようやく1セット目がスタート
そういえば王様?ってどの人だろ……。
すごく知りたい、、、
「烏野高校対青葉城西高校の練習試合始めます!!」
「「「お願いしぁーす!!!」」」
『松川くんナイッサー!』
松川くんのサーブから試合がスタートした。
澤村「オーライ」
『!』
オレンジ髪の男の子が主将さんのボールを割り込んで取った。
今のは完全に任せていいボールだったよ…?!
その後もオレンジくん(勝手に名付けた)がミスを連発していく。
こっちからしたら好都合なんだけど……。
ピーッ…
相手がタイムアウトをとる。
『はい、岩ちゃんスポドリ』
岩泉「おう。ありがと」
『ねぇねぇ岩ちゃん。』
岩泉「なんだ?」
『影山くんってどの子?』
岩泉「ビブス4番だ。セッターの」
『!……なるほど』
どの辺が王様なんだろ……。
よく分からない。
タイムアウトが終わって得点板を見ると
_______________24対13
あと一点で1セット目を先取できる。
『!……このタイミングでオレンジくん…』
動きが固くなりぎこちない様子に思わず苦笑いしつつもペンを動かす。
ピーッ
笛の音にビックリしたのか
そのままオレンジくんのサーブは
影山くんの頭にクリーンヒット
『いっ……たそう……』
青城は1セット目を取ることが出来た。
影山「……」
澤村「ま、待て影山!気持ちは分かるが抑えるんだ!」
影山「……まだ…何も言ってませんけど」
『影山くん完全にお怒りだ……!』
影山「……お前さ一体何にビビってそんなに緊張してんの??相手がデカいこと…?初めての練習試合だから……?」
問い詰められてオレンジくんはもう動けない。
影山「俺の後頭部にサーブをブチ込む以上に恐いことって______________……なに?」
日向「……とくにおもいあたりません」
影山「それじゃあ……とっとと通常運転に戻れバカヤローッ!!!」
日向「今のヘマはセーフ!?」
影山「は!?何の話だ」
なんか私まで怒られた気分……
王様か、何となくわかった気がするよ金田一くん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!