田中「きょも。急にごめんね笑」
京本「いや、いいんだけどさ。どうしたの?」
田中「俺、ずっときょもと一緒にいて、なにも隠すことないって思ってたのね。でも、きょもに言えてないことあるなって思ったんだ。」
京本「え?なになに気になる気になるっ!」
田中「それはね、そのぉ、、、」
どうした田中樹。
お前はあの『爆モテじゅったん』だぞ?
なに好きな相手に告るだけでこんなにドモドモしてんだよ。
今までこんなことなかったじゃねぇか。
、、、、、、今まで俺は恋をしたことがあったのか?
こんなに本気で誰にも渡したくないって思うほど人を想ったことがあったか?
ないだろうな。
これは俺の初恋だ。初めて自分で恋をしたんだ。初めて自分が好きになった人に告白するから緊張するんだ。
京本「樹?大丈夫?」
田中「きょも。俺はきょものぷりん具合が大好きだった。でも気づいたんだ。俺が好きなのはきょものぷりんじゃない。きょもなんだって!!」
京本「樹、、、」
田中「ごめん。きょもが松村と付き合ってるのも松村のことが好きになってきてるのも知ってる。分かってる。でも好きなんだ。大好きなんだ。きょもの隣は、ずっとっ、俺なんだっ、!!」
あーあ。何泣いてんだ田中樹。
かっこ悪いだろ。泣きやめよ。
、、、、、、泣きやめよ。ばか。
京本「、、、樹。樹。ありがとう。そう思ってくれて凄く嬉しいよ。ありがとう。樹。俺も樹が大好きだ。でも、ごめんね。樹の言ってくれる『好き』のは違うんだ。」
田中「うん、分かってる、分かってるよ。」
京本「今の俺は、樹が伝えてくれた『好き』を同じように樹に返せない。頑張って伝えてくれたのにごめんね。もう少し考えさせてもらえないかな。」
田中「、、、分かった。急がなくていいよ。俺きょもが幸せになれるような決断ができるまでずっと。ずっと待ってるから。」
京本「樹っ、、、ありがとう」
とまあ、こんな感じで俺 田中樹の人生初告白は一旦幕を閉じたわけだ。
どう、なっちゃうのかなぁ、、、
俺のせいできょもに負担がかかることは目に見えてわかる。
でも、俺の事で悩んでくれているっていうことが嬉しい気もしてて。自分ではよく分からないんだ。
きょもと松村。名前呼びだったなぁ、、、進展してるんだなぁ。
、、、、、、きょもの邪魔しちゃったかなぁ
あーやだやだ!!
良くない良くないこんなネガティブじゅったん!!!
ダメダメネガティブじゅったん!!!
まだ返事来てないし!可能性あるんだし!!自信持てじゅったん!!!
田中「よしっ!風磨と岸連れてカラオケでも行くかぁ!!!」
この後、事情を知った菊池風磨の歌う失恋ソングを永遠と聞く羽目になり、無事病んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!