第20話

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2020/01/13 05:56


やっぱり私はジミンの事が好きだから。







敵だとしても、例え華青でも。お父さんお母さんを殺されたマフィアグループに所属してても。




好きだから。



気づけばそっと抱きしめていた。








例え銃を向けられてたってどうでもいい。











大好きな人が泣いてるんだもん。
ジミン
ジミン
っ……あなたっ……
You
You
大丈夫。大丈夫だよ。
ジミナは私を離すと、






私の手にある薄いテープを剥がし、タトゥーを確認した。
ジミン
ジミン
やっぱり……



泣きながら笑い始めたジミンに困惑していると、
ジミン
ジミン
あなたはBTSだったんだね。
You
You
……う、うん
ジミン
ジミン
いつも見てたよ。すれ違ったときも、あの時も。ドレスのあなた可愛かった笑
You
You
やっぱり……
ジミン
ジミン
隠しててごめん。僕、マフィア……なんだ。
You
You
そう……
ジミン
ジミン
でも、華青じゃない。これだけは信じて欲しい。華青に買われたクリップスなんだよ。
You
You
買われた?
ジミン
ジミン
色々、あってさ……
ジミン
ジミン
僕はあなたに危害を加えたりあなたの仲間を殺すなんてことはない。ほんとに絶対。
You
You
ほんとに……?
ジミン
ジミン
愛してる人の仲間殺すわけないよ笑





体がだるい。










ソンウが朝くれた栄養ドリンク飲んだのに……











だるい。












目眩がした。
ジミン
ジミン
……!?あなた!?





私の名前を呼ぶ声がした。









それを最後に声は聞こえなくなった。

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