第15話

覚醒のとき③北山side→横尾side
朝、目を覚ましたらヤバいくらいに頭痛がし身体も半端ないほどに怠く起き上がろうとした途端に頭がクラクラし、どうにかベットから這い出て熱を測ってみれば38.5℃。

(マジで!?)

冷蔵庫から横尾さんが作り置いてくれていたスムージーを取り出す、あれから定期的に届けてくれている、ゴクゴク飲むとサプリメントと解熱剤を服用し「今日は1回公演、なんとか最後までもってくれ」ただ、ひたすら願い家を出た。

北山
おはようございまーす
玉森
おはようミツ
北山
ようタマ
玉森
ねぇ聞いた
北山
んっ?
玉森
ハッシーがさぁ


滝沢くんの楽屋に入り浸っているから俺は行くことができず。

二階堂
宏光うぅ~


と、すぐさま俺を見つけニカが抱きついて来て。

北山
なんだよ?朝っぱらから、ひっつくな
玉森
そうさ、ウザい
二階堂
そういうタマこそ、ひっついてん
じゃんよ


「あはっ」かといって自分の楽屋にいればこの
始末、はぁ…

玉森
俺はいいのミツの弟なんだから
二階堂
俺だってな
北山
はいはい分かったってば
横尾
モテるねぇ~んふふっ
北山
横尾さん


俺と横尾さん、なんだかあれからいい感じ。

二階堂
駄目だからなワッター、宏光は
俺のなんだから
玉森
はっ?誰が決めた
二階堂
俺ぇ~んふふっ


「逃げようか?」そう耳打ちされ横尾さんの言葉に同意し。

北山
んだな、ふっ


ダッと楽屋から、2人して飛び出せば。

千賀
うわっ、なに!?
宮田
横尾さん、キタミツ?


廊下を歩く千賀と宮田に遭遇し、藤ヶ谷はというと。

河合
そうなんだ、あいつ今、滝沢くん
にベッタリでさ
藤ヶ谷
まっ、それはそれで助かって
いるんだけどな
河合
何が?


エビの楽屋で河合とくっちゃべっていて「いつもの光景、いつもの楽屋」このまま何事もなく、1日が終わると信じていた。

(うん大丈夫、熱は下がっているし身体も怠くは
ない)

けれどそれは突然やって来る滝沢革命の幕が開き、その真っ最中に。




・横尾side

この日、俺達はいつものように滝沢革命の舞台に
立っていた。

錦織
万物の起源は紀伊の国にある、そんな説があります様々な神話や伝説・奇跡は紀伊の国で生まれ無限の宇宙へ伝えられたと


幕間で錦織さんが解説し、このときはまだ藤ヶ谷は舞台袖で待機していて。

錦織
紀伊の国というのは今の和歌山県の事です、浦島太郎や、かぐや姫の物語り、森に閉じ込められてしまった海賊の伝説、そうした物語の起源も紀伊の国だと言われています


俺はというと…

二階堂
うぉ~っ、今日も沢山お客さん
入ってるぅ
宮田
んふふっ、にゃは、ふっ、はははっ
二階堂
宮田、本番中にニタニタするな
宮田
だってタマが可愛いんだもん
二階堂
はいはい
横尾
ふっ


二階堂や宮田と、違う場所で自分たちの出番を待っていたんだ。

錦織
千年の時空を越える壮大な滝沢革命、さまざまな神話や伝説の世界を旅する滝沢革命の始まりもここに広がる熊野の森の中でした


風景は、森へと変化し物語りは進んでく。

錦織
ここ高野山の修行は非常に厳しく女性の立ち入りは一切禁じ、いわゆる女人禁制というやつですね


舞台上にはトッツーや塚ちゃん、千賀、タマ、ハッシーたちがいて北山は舞台の上手側頭上に。

錦織
神々か宿る国に生まれた海の一族ヒデアキは尊厳なる古代の森の中で禁断の果実が落ちるのをただひたすらに待ち続けていたのです


そして、長老の姿となった錦織さんが叫ぶ。

錦織
さぁ~みんな革命の旗を掲げろ


口々に革命を叫ぶ海の一族たち「か~くめいだぁ」「革命だぁ」「革命だぁ」「革命だぞぉ」

二階堂
革命だぁ~
宮田
革命だぁ~


何故だか一緒に叫びながら舞台裏で走り回っているニカと宮田。

(やれやれ毎回やっているんだこれ、ははっ)

二階堂
俺さ宏光と一緒が良かった
宮田
俺も~タマと、あの大きな船に乗って隣で寝たかったよ


「寝てどうするんだ?お前」それから、ユキヒメと藤ヶ谷が姿を現す。