第17話

覚醒のとき⑤藤ヶ谷side→千賀side
俺は舞台からハケたあと次の出番を待つ間、ニカや宮田・横尾たちと一緒にいた。

ファン
きゃあぁーっ
.
タッキーっ
ファン
キタミツうぅ


それは突然、俺らの耳に聞こえて来たんだ。

二階堂
なっ、なに!?
宮田
何があったわけ?
横尾
‥‥っ


(まさか、北山の身に何か!?)

慌てて舞台の方へ走って行き、そのあとを横尾が
続き。

横尾
藤ヶ谷!
宮田
ガヤさん
二階堂
太輔!?


後ろからニカと宮田が着いて来て、舞台上では。

スタッフ
早く早く幕を下ろせ
裏方
あっ、はい
アナウンス
お客様に申し上げます只今アクシデントが発生しました詳細が分かるまで今暫くお待ち下さい


緊急事態を伝えるアナウンスが、それと同時に下ろされる緞帳、その中で。

滝沢
北山、大丈夫か!?


滝沢くんが、倒れている北山に必死で呼びかけて
いて。

スタッフ
滝沢くん!
滝沢
俺は大丈夫です、それより北山が
スタッフ
‥‥っ
千賀
きた…えっ、えぇ~っ、嘘!?
塚田
なっ
戸塚
北山!


千賀、トッツー、塚ちゃんが驚きの声を上げ今にも泣きそうな表情をしている、騒ぎを知り河合や五関も駆けつけ場は騒然としていた。

二階堂
ミツ、宏光うぅ~
宮田
落ち着いて、二階堂
玉森
‥‥‥
橋本
‥‥‥


声も出せず茫然と見つめているタマとハッシー、
その横を。

藤ヶ谷
どいて下さい滝沢くん
滝沢
藤ヶ谷!?
藤ヶ谷
北山、おい、しっかりしろ


俺が、その身体をギュッと抱きしめた瞬間クラっと目眩がし強烈な甘い匂いに自我を失いそうになる。

滝沢
お前には無理だ!


と、今度は逆に俺が滝沢くんに退かされて腕の中にいた北山を奪われてしまい。

滝沢
横尾、藤ヶ谷を頼む
横尾
へっ、あっ、こいつ…を?
藤ヶ谷
分からないのか今は北山に
近づけるんじゃない
藤ヶ谷
…‥っ、俺、おっ、はぁ、はぁはぁ


(身体が、熱い、燃えるみたいに、なん…で?どう‥し…て、くっ)

滝沢
早くしろ!
横尾
あっ、はい


(これって、まさか!?発情?そん…な‥だって…薬)




・千賀side

ガヤさんの様子がおかしい、ミツを抱きしめた途端に息が荒くなり。

藤ヶ谷
くっ、ハァハァ、はぁ…


顔も真っ赤に火照っているし「まさか、これっ!?」

横尾
藤ヶ谷、あっちへ行こう
藤ヶ谷
あっ、あぁ~邪魔するな!
横尾
うわっ


バシッと、そのとき自分の腕を掴んだワッターの手をガヤさんは思いっきり振り払い。

(なっ!?)

横尾
ちょ、藤ヶ谷!?
滝沢
横尾、何をやっている!
横尾
すっ、凄い力で
滝沢
当たり前だラット状態になり
かけているんだから
横尾
ラット!?


(やっぱり…って事はアルファ?ガヤさんが!?)

二階堂
えっ、ええっ、なに?宮田
お前知ってる
宮田
知らない


(ヤバい、このままだと暴走してしまう!止めなくっちゃ)

滝沢
河合、五関、横尾に手を貸してやれ
河合
はい
五関
分かりました


と、滝沢くんの指示を受け2人がワッターと共に
3人がかりでガヤさんを抑えにかかったんだけれど。

藤ヶ谷
欲しい、なに…が‥くっ、きた…やま
‥ハァハァ、はぁ
河合
しっかりしろ藤ヶ谷
五関
俺がこっちを抑える横尾はあっち
横尾
分かった


暴れまくるガヤさんに四苦八苦し、見かねた塚ちゃんが。

塚田
俺も手伝う
五関
頼むよ塚ちゃん


そんな中、何故だかボーッとしているタマ「どうしたんだ?」そう声を掛けても無反応で。

滝沢
玉森、何をやっている?北山を
あっちへ運ぶ手伝え
玉森
ぁ…‥
宮田
俺が


それに気づいた宮田が代わりに返事をし「も~どうしちゃったんだよ?いったい」

戸塚
北山、北山!
二階堂
宏光うぅ


トッツーとニカは、ただひたすらミツの名前を呼び続けていて。

千賀
俺、ガヤさんのところへ行って来る
橋本
俺も行く


俺達は「ガヤさんとミツ」二手に分かれ、それぞれが出来うる限りの対応にあたった何とかこの状況を治めなければという一心で。





※作者より

「One love~ただ1つの愛を君に捧げる」を読んで頂き有り難うございます。

この作品を書きたいと思いついた時、まず頭に浮かんだのが滝沢革命でのこのシーンでした。

滝沢さんが舞台上でロープから落ち、それを身をもってみっくんが下で受け止めたエピソードは実際にあったことで私はその場にいなかったのですが。

当時、滝担の中では「お蔭でタッキーが怪我をせずに済んだ」と、みっくんの株が急上昇し心から感謝したものです。

ですから是非とも使いたいと、そのあとKAT-TUNの東京ドームでのコンサートで、みっくんがステージから落ち。

あれは心臓が飛び出るくらいに驚いて、もう心配で居ても立ってもいられずに。みっくん、なかなか姿を現さなかったものですから気が気じゃなく暫くし亀ちゃんと出て来たときにはホッとしました。

が、そのときに思ったんです革命のときにいなくて良かったと滝沢さんと、みっくんの2人だなんて私の心臓が持ちませんから。そんな滝沢革命でのエピソードを入れ込み、また麻布十番の滝沢さんのマンションについては元滝担だからこそ知っている。

というか実際、私も1度行ったことがあるものですからリアルにその通りに描きました今は住んでいませんけれど当時は上の階に岡田くんもいたんです。

さてとうとうΩとして覚醒してしまった、みっくん今後はそれをどう周りが支えデビューまで漕ぎ着けるか。藤北やメンバー同士の関係は?タマちゃんの身に起きた異変とは、訪れる苦悩。

などなど、まだまだ話しは長く続くかと思いますが皆さま宜しくお願い致します。

また、この作品はだいぶ前に書き始めたもので途中いろいろあり精神的に書けなくなってしまい執筆が止まっていたものです。

そのため、とあるサイトにて掲載済みの部分はスムーズにUPできますが未だ描いていない先の話しはUPするのに時間がかかるかと思いますので御理解のほど温かい気持ちでお待ち頂ければ嬉しく思います

お話しの途中で、失礼いたしました。

朱桜