私には愛する人がいる
今私の目の前で堂々と二度寝をかましてる彼
そんなことするわけない
私は知ってる
彼が嫉妬しやすいことを
廊下を滑るように移動しながら私にそう言う
太我が準備をしている間
私は昔の太我の叩いてみた動画を見ていた
太我がさっき使ったであろうワックスと
ドライヤーがそのままにしてある
ここまで来るとそれすら愛おしいというか、、、
いつもこうなる
出掛ける前にリップを塗り直そうとすると
違う色の方がいいかも?ってなるの
優柔不断すぎて決めれない、、、
太我のこと待たせちゃう!!!
リップを馴染ませるために唇をぽんぽん叩く
太我はいつもまじまじと見てくる
私たちはデートする時いつも交代ごうたいで車を運転する
今日は太我の日
私の隣でハンドルを握る彼は誰がどう見てもイケメン
つい盗撮してしまう
パシャッ
当たり前だった幸せ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。