第30話

スパークル
63
2019/02/15 11:51
まだこの世界は僕を飼い慣らしていたいみたいだ

望み通りいいだろう 美しくもがくよ

互いの砂時計 眺めながらキスをしようよ

さよならから1番遠い場所で待ち合わせよう
辞書にある言葉で 出来上がって世界を憎んだ

万華鏡の中で 8月のある朝

君は僕の前で ハニかんでは澄ましてみせた

この世界の教科書のような笑顔で
ついに時は来た 昨日までは序章の序章で

飛ばし読みでいいから ここからが僕だよ
まどろみの中で生温いコーラに

ろくでないどっかを夢見たよ

教室の窓の外に 電車に揺られ運ばれる朝に


愛し方さえも 君の匂いがした

歩き方さえも その笑い声がした

いつか消えてなくなる 君の全てを

この目に焼き付けておくことは

もう権利なんかじゃない 義務だと思うんだ
運命だとか未来とかって言葉がどれだけ手を

伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする

時計の針も二人を 横目に見ながら進む

そんな世界を二人で一生、いや何章でも

生き抜いてゆこう

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