第857話

piece831〜身体が拒むまで
2,703
2020/05/29 12:22



後退りするあなたに

海人は少しずつ近寄る。




髙橋海人
髙橋海人
そんなに怖がらなくても今までだって普通に話してたじゃん、、。




わかってる。




昨日の海人は

お酒に酔っていただけ。




いつもの海人は

すっごく優しくて

笑顔も素敵で

何より仲間想い、、、





頭ではそれを

わかっているはずなのに

まだ、身体が海人を

拒んでいた。




髙橋海人
髙橋海人
あなた、、リビングでいいからゆっくり話したい、、ダメかな、、?




頷く事も、

首を横に振る事も出来ず、

ただただ後退りをするあなた。





すると下がりすぎて

後ろのベッドにかかとが当たり、

ベッドの上に

尻もちをついてしまった。





その途端に

昨日の海人との記憶が

鮮明に蘇る、、、





あなた

ハァッ、、ハァッ、、ハァッ、、、




次第に呼吸が荒くなり

自分でも上手く

息ができなくなるのがわかった。






髙橋海人
髙橋海人
あなた、、?




息苦しさと恐怖と

何とも言えない感情が

あなたの苦しそうな呼吸と共に

紫耀の部屋に響に渡る。




髙橋海人
髙橋海人
あなた、、!過呼吸、、?大丈夫、、?!



あなたは紫耀のベッドに

倒れ込む、、、。

それでも呼吸を落ち着かせようと

必死だった。





永瀬廉
永瀬廉
さっきから騒がしいけど海人何言うて、、、あなた?!過呼吸やないん?!



たまたま隣の部屋から

顔を出した廉が

あなたの異変に気づく。




永瀬廉
永瀬廉
海人お前何してんねん、、袋持って来いや、、!



そう言いながら

リビングへと走る廉と、

帰ってきて

リビングに入ろうとしていた紫耀が

ちょうどはち合わせた。




平野紫耀
平野紫耀
廉が走るとか珍しいじゃん。
永瀬廉
永瀬廉
お前あなたがそれどころやないて!部屋行け部屋!



廉はそのまま袋を取りに、

紫耀はカバンを放り出し

部屋へと向かった。




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