タクシーの中
あなたは窓の外を眺めていて
何も話さなかった。
ボーッとしてたら
次第に眠たくなり、
前に倒れかける。
紫耀は自分の肩に
あなたの頭を置いた。
するとすぐに
規則正しい寝息が聞こえだした。
そしてタクシーは
シェアハウス付近に到着する。
猛と響はタクシーから降りて、
報道陣達にバレないように
裏口へと回って行った。
そして紫耀とあなたは
pieceハウスへと向かう。
紫耀は寝ているあなたと一緒に
座席に深く座り、
外から見えない高さまで
体勢を低くした。
報道陣の前を
タクシーが通り過ぎる時
沢山のフラッシュと
シャッター音が鳴り響いた。
そして無事に通過した2人は
pieceハウスの入り口に
タクシーをつけてもらう。
紫耀はあなたの荷物を持ち
pieceハウスへと入って行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。