駅の前まで歩いてきた2人。
もうあたりは真っ暗だが、
駅前は明るかった。
廉と歩きながら話していると、
急にあなたが止まり、
廉の腕を引っ張る。
あなたは歩いてきた道を
また戻ろうと
廉を引っ張る。
廉はあなたに引っ張られながら
振り返ってあたりを見渡す。
すると、紫耀の乗ったタクシーから
祐奈が降りてくる所が見え、
なるほどなと納得した。
あなたは廉に背を向けたまま
何度もうなずいた。
ーーーーー紫耀side
給湯室から出てきた祐奈に捕まった。
まさか給湯室に
あなたがいると思っていない紫耀は
祐奈と普通に話しだす。
紫耀と祐奈は
奥の部屋に入る。
紫耀は真剣な目で
祐奈を見つめる。
そう言って祐奈が
部屋を出て行く。
そのすぐ後に
海人が入ってきた。
海人はキョトンとした顔で
紫耀を見つめていた。
紫耀は今の状況が
理解できていなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。