第602話

piece594〜幸せな欲
3,972
2019/10/12 00:20





廉はおにぎりを飲み込むと

あなたに手を差し伸べる。







あなたは廉の手を掴み

立ち上がった。







あなた

ありがと、、、。

永瀬廉
永瀬廉
どっから聞いてたんかはわからんけど、、、そうゆう事やから。気ぃ遣わんといてな(笑)
あなた

廉、、。

永瀬廉
永瀬廉
そんな顔すんなや(笑)大丈夫、、上手くやれるって!応援してんで。





廉はあなたの頭の上に

ポンポンと手をのせ

おにぎりを食べながら

行ってしまった。







その背中は

ベランダで見送った時の

廉とは違って、

どこか吹っ切れたような、、、

スッキリして見えた気がした。







平野紫耀
平野紫耀
あなた、おいで。
あなた

あ、うん。






リビングへと入り、

ソファーに座る。







するとそこへ紫耀が

お茶を入れたコップを

持ってきてくれた。






あなた

ありがと。

平野紫耀
平野紫耀
いつからいたんだよ(笑)
あなた

廉が良かったじゃんとか言ってたとこらへんから、、かな?

平野紫耀
平野紫耀
その話しになって、最初の方か。なら、、もうわかるか!
あなた

うん、、。

平野紫耀
平野紫耀
そうゆう事だから、、俺らがいつまでも考えてたって、、廉に悪いし。今まで通り、普通にな!
あなた

うん、、わかった。

平野紫耀
平野紫耀
てゆうかさ、起きるの早くね?笑
あなた

なんだろ、、目が覚めた(笑)そしたら紫耀がいなくて、、。昨日のこと、、夢かと思っちゃった(笑)

平野紫耀
平野紫耀
バーカ、なわけねぇだろ(笑)
あなた

良かった(笑)






そして紫耀はコップの中の

お茶を飲み干した。






平野紫耀
平野紫耀
俺もう一眠りするけど、あなたは?
あなた

ぼちぼち起きる時間だし、、、準備しようかな!

平野紫耀
平野紫耀
そっか。俺ジャニアイのリハが始まるから、忙しくなるけど、、、ごめんな。
あなた

仕事だし、謝らないで!私も学校に仕事に頑張るし!

平野紫耀
平野紫耀
無理すんなよ。





紫耀はソファーに座るあなたのアゴを

クイッと持ち上げ、キスをする。






あなた

ッッ、、///

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ、おやすみ。





紫耀はあなたの頭を

クシャクシャっと撫でて

リビングを後にした。







しばらくボーっとするあなた。








あなた

あ、、準備準備。






恋愛って

《付き合う》のがゴールじゃない。








今まで片思いで

1人で走ってきた道のりに、

《好きな人》という相手が加わり

二人三脚でまた新たなスタートを切る。








付き合えるだけで

嬉しいと、、、

最初はそう思うわけで、、、。








でもそれが叶ってしまうと

また新たな欲が出てくる。





あなた

私って、、欲張りだなぁー。






付き合えただけで

幸せなはずなのに

付き合ってるという

《証》が欲しくなる。








なんでもいい。







でもそれは

キスとかギュッとしてくれるとか

そういうのではなくて、

指輪とかネックレスとか

ブレスレットとか、、、

形あるものがいい。








形あるものじゃないと

離れている時に

無性に不安になるから、、、。








プリ小説オーディオドラマ