第996話

piece962〜最後まで颯斗らしく
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2020/08/24 10:17




紫耀が両手であなたの頬を包み

涙を拭きあげる。




平野紫耀
平野紫耀
さ、学校行く準備!とりあえず服着ないと響達来るかもよ?
あなた

え、やだやだ。





あなたが服を取ろうと

ベッドから出ようとした時、





ーーーーードンドンドンドン!!





とドアのなる音が響き渡り、

バンっ!と勢い良くドアが開かれた。





星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
あなた!起きてんの?!
平野紫耀
平野紫耀
ほーら来た(笑)
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
あれ?あなたは?
平野紫耀
平野紫耀
ん?ここ。笑



紫耀は布団の中に潜る

あなたの事を指差す。




星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
あー、はいはい(笑)さっさと服着て準備しろって言っといて。笑
平野紫耀
平野紫耀
了解しました〜。笑




そして響は部屋を出て行った。





平野紫耀
平野紫耀
だってよ?笑
あなた

何でここに居るって言うの、、?///

平野紫耀
平野紫耀
んー?隠してもバレるじゃん?
あなた

ばか、、っ///




すねるあなたにキスをする。



あなた

ん、、でも許す。笑




紫耀の読み通り、

キスをすると、

怒りながらも許してくれた。




急いで制服を着て

ベッドに横になる紫耀の元へと

戻ってくるあなた。





あなた

紫耀、、行ってきます。いってらっしゃい。

平野紫耀
平野紫耀
うん。行ってきます、、いってらっしゃい。




あなたは紫耀にキスをすると

バタバタと部屋を出て行った。







今日は卒業式前日。






式の最終確認や、

持ち帰るものの準備などで

授業という授業はほとんど無かった。





その為4限目は

全クラスで大掃除となっていた。





あなたが窓ガラスを拭いていると

肩をトントンと叩かれる。





振り返ると颯斗の背中が見えた。





颯斗は振り返りもせず、

歩きながらあなたに向かって

手招きをしていて、、、

そんな颯斗を目で追っていると

屋上に行くのが見えた。





あなたは時間差で

皆にバレないように

屋上へと向かった。




あなた

颯斗、、?




昨日話していた影の場所に

颯斗は座っていた。




一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
よっ。
あなた

よっ!じゃないからね?(笑)掃除は?笑

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
もうした。
あなた

嘘つき。笑





そう言いながらも

あなたは颯斗の隣に座った。




あなた

どうしたの?

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
あー、、何か明日で最後だなと思って。
あなた

最後って感じしないよね。そういえば、、颯斗と初めて会ったのって、準備室?だったよね?私がミサンガ探して、、颯斗が怪我しちゃって。

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
あー、、あったな。そんな事も。
あなた

私あの時めっちゃくちゃ颯斗の事疑ってたもん(笑)何かされるんじゃないかって。笑

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
ばっかじゃねぇの?笑
あなた

今思えばね、ばかだったなって思う。颯斗は私のピンチを沢山救ってくれて、、ホントに感謝してるよ。ありがとう。

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
らしくねぇ事言うなよな、、似合わねぇ。
あなた

そんな口悪いところも含めて颯斗だからね!笑

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
うるせぇし。
あなた

ねぇ颯斗、、、私はこれから音楽一本で行こうと思ってるの。でもこの先、どうしても道に迷うことがあったら、、その時は電話してもいいかな?

一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
一ノ瀬颯斗(いちのせはやと)
好きにすれば?出ないかもだけど。
あなた

ホントに最後まで颯斗らしいよね。笑





そう言って笑うあなたを

横目でチラッと見て、

それからまた前を向いた。




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