残された選抜アホメンバー。
離れて見ている廉が
皆には聞こえないように
ちょいちょいツッコミを
入れていた。
廉
「お題です。」
廉
「だからお題です。 」
廉
「アホじゃなくても無理だと思います。」
廉
「新渡戸稲造ですか?全然違いますよ。」
廉
「今のところなれません。」
廉
「そりゃもちろん!新渡戸稲造さんは日本人ですから!」
廉
「日本人です。」
廉
「納得するな!」
廉
「鳴かぬなら、殺してしまえ、ホトトギスです。」
廉
「いや、間違ってるから!」
廉
「はい?」
廉
「おい!」
廉
「御名答!」
廉
「力士は力士でしょ。」
廉
「岸くん御名答!」
廉
「どこで使ったのでしょう?」
廉
「ペットボトルに入ってる奇妙な色の液体。よく飲めるね。」
廉
「何かわからないものを人に飲ますな!」
廉
「そして何かわからないものを飲むな!」
廉
「ドブ?!」
廉
「普通に言うてや。」
廉
「アホの集まりだから読めんかったんとちゃう?」
廉
「良い返事!!」
廉
「一口で全部なくなる?そもそもかじる??」
廉
「等価交換か。」
廉
「骨折している事を忘れてません?」
廉
「ドブ?」
廉
「ヤバイですね。この集団。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!