第836話

piece812〜シルエット
2,766
2020/05/24 00:08




その時不意に聞こえてくる声。





平野紫耀
平野紫耀
必要であれば、いつでも助けますけど?
あなた

え、、紫耀っっ?!///

平野紫耀
平野紫耀
助けてって言われたから助けに来た。




ドアに目を向けると

紫耀のシルエットが

見えていた。




あなた

いつからいたの、、?///

平野紫耀
平野紫耀
んー、、あなたがお風呂に入った時から?笑
あなた

紫耀のエッチ、、///




ドアの向こう側で

紫耀の笑う声が聞こえてきた。




平野紫耀
平野紫耀
で?何を助けて欲しいの?




そう聞かれ、

海人の笑顔が浮かんできた。





紫耀に言ってしまえば

海人を止められるかもしれない。




だけど、

いくら不倫でも

人の幸せを崩すような事を

してもいいのかと

ためらってしまう自分がいた。




あなた

ちょっと見たこともない虫がいて、、でも叫んだら皆来て裸見られちゃうから、、小声で呟いてみたり?笑




苦しい言い訳だった。




もちろん紫耀に

こんな嘘が通用しないことぐらい

わかっていた。





わかってはいたが、

そう言うしか

他に良い方法が

みつからなかった。




平野紫耀
平野紫耀
なぁ、、そんな事言ってたら襲うよ?笑
あなた

何言ってんのバカっっ///

平野紫耀
平野紫耀
部屋で待ってっから、、それまでに頭整理しとけ。



紫耀のシルエットが

見えなくなるのを確認した。




出てから紫耀に

何て言おう、、、と

身体を洗いながら考えていた。






ーーーーー紫耀side





バスルームを出たところで

バッタリと海人に会う。





平野紫耀
平野紫耀
おー、おかえり。
髙橋海人
髙橋海人
ただいま〜。
平野紫耀
平野紫耀
なぁ海人さ、あなたが何に対して悩んでるか聞いてない?



帰って早々紫耀に

そんな事を聞かれると

思っていなかった海人。



髙橋海人
髙橋海人
何で?



とりあえずそう聞いてみた。




平野紫耀
平野紫耀
んー、、何かちょっと気になる事が色々あって。
髙橋海人
髙橋海人
そうなんだ。
平野紫耀
平野紫耀
pieceハウス行ってたんだろ?何か気になる事とか無かったよな?
髙橋海人
髙橋海人
うん、、特に何も。
平野紫耀
平野紫耀
そっかー、、サンキュー。



海人に背を向けて

自分の部屋へと向かう紫耀。



平野紫耀
平野紫耀
後で聞くって言ってるから何かわかるかー、、。



そう呟きながら

部屋に入っていく紫耀の姿を

海人は静かに見送った。





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