第1046話

Not Honest but I❤️U
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2021/02/06 02:16



Not Honest But I Love You...

REN ver.



永瀬廉
永瀬廉
《ダルい、、今度にして。》


プツッと切られる電話。

家に行っていいかどうかを

電話した返事がこれ。


あなた

私って廉にとって何なんだろう。




そう思うことが増えていった。




もともとキツい口調に聞こえる事もあったが

こうもストレートに断られ続けると

泣きたくなる。




問いただす事すら許されず

割り切るしかなかった。




廉との距離が徐々にあいていくのを

感じていたある日

会社の先輩や同僚達と急に飲み会になった。

もちろんいつもなら廉に一言伝えて

行っていたけど

今この冷めきった状況で言うのも

なんだかな、、

そう思い、

連絡を入れずに飲み会へと参加した。




どれぐらい飲んだのだろう。

いつもよりペースが早く、

いつも以上にアルコールを摂取した為、

店を出る頃にはもうフラフラ。

周りから心配される中

千鳥足で店の外へと出るあなた。

先輩に支えられながら

やっとのことで歩けていた。



先輩
送ってくよ?
あなた

大丈夫です、、帰れまーす。

先輩
そんなんじゃ無理だって。タクシーすら拾えないじゃん。
あなた

大丈夫、、ホントに。

先輩
じゃあ彼氏に迎えに来てもらいなよ。



《彼氏》このワードがでて

廉の存在が頭によぎる。

彼氏と呼んでもいいのだろうか、、

このまま自然消滅じゃないか

という状態なのに。



あなた

彼氏なんていま、

永瀬廉
永瀬廉
俺がその彼氏やけど。



先輩を押しのけるようにして

腕を引っ張ってきた。



あなた

ちょ、、廉?

永瀬廉
永瀬廉
介抱どうも。連れて帰りますんで。



ただ無言であなたの手を引き

そのまま車に乗せると

無言のまま車を走らせた。



永瀬廉
永瀬廉
飲み会行くとか聞いてへんよ。
あなた

言ってないもん、、

永瀬廉
永瀬廉
いつも連絡くれてたやん。何なん男にデレデレして、、合コンやったん?
あなた

違っ、、会社の飲み会だから。

永瀬廉
永瀬廉
じゃあ何で言われへんかったんやろな。
あなた

それは、、




素っ気ない態度を取ってたのは廉じゃん。

会ってくれなかったのは廉じゃん。

言いたい事は山ほどあるが

言う勇気がなかった。




言ってしまうともう終わりな気がして、、

好きだからどんなに冷たくされても

まだ別れたくなかった。



あなた

ごめん、、なさい。




涙をこらえながらそう言うのが精一杯で、、

気づけば外の景色も

涙で歪み見えなくなっていた。




それから無言のまま走り続け

車が停まる音がした。

よく見ると全く知らないところに

停められている。



あなた

え、、ここどこ?




そんな言葉なんて

聞こえていなかったかのように

あなたの手を引き

足早にマンションへと入っていく。




オートロックを解除し、

エレベーターに乗り

そして知らない部屋に入れられる。




玄関の鍵をかけ

廉はあなたを思いっきり抱きしめた。



あなた

え、、ちょっと、、何?いろいろ意味がわかんないんだけど。

永瀬廉
永瀬廉
ごめん、、言ってなかったんやけどさ、、俺らの事週刊誌にかぎまわられてたのよ。
あなた

え、、?

永瀬廉
永瀬廉
あなた 一般人やん?週刊誌に追われるの慣れてないやん?怖い思いさせるやろ思って隠してた、、ごめん。
あなた

ううん、、それはいんだけど、、

永瀬廉
永瀬廉
何で家変わったん?って話しよな?俺が住んでる家がバレてさ。あなたを家に呼べんくなったわけ。やけど会いたいやん?どうしたらええか考えた結果、新しい部屋契約しなおそ思って。
あなた

それでここ、、?

永瀬廉
永瀬廉
そ。オフの日、あなたが会いたい言うてくれてんのに会えんくてごめんな?1日でも早く部屋契約せんとってオフの日にめっちゃ探して、、ここにした。
あなた

私知らなくて、、てっきり嫌われたんじゃないかって。

永瀬廉
永瀬廉
なわけあるかい(笑)でもちゃんと言うてなかったから、、不安にさせたよな?ホンマにごめん、、



改めて抱きしめてくれた

廉の腕の中は暖かくて

やっぱり居場所はここしかない、

あなたはそう思った。



永瀬廉
永瀬廉
俺の事、、嫌いになった?
あなた

まさか、、好きが増しました。

永瀬廉
永瀬廉
ふふっ、、
あなた

何?笑

永瀬廉
永瀬廉
いや、俺と同じ事思ってんのなって思ったらつい。笑



「好きやで?」

廉はそう言って顎を持ち上げると

あなたにそっとキスをした。




そしてキスをしながら

何かを思い出したかのように

目をパチっと開く。



あなた

何、、?

永瀬廉
永瀬廉
飲み会、、行くなら言ってな?こう見えて俺ヤキモチ妬くタイプやから。
あなた

もちろん。でも廉しか眼中にないからね?

永瀬廉
永瀬廉
は?そんなん当たり前やん。




2人は笑い合いながらもう一度唇を重ねた。





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