かと思えば、
ひらめいた顔をして
俺の両腕を掴んできた。
猛にメッセージを送り、
レッスンへと向かった。
紫耀は撮影の為不在で、
紫耀のポジションには
ダンサーさんが入ってくれた。
何度も入念に確認をしながら
ぶつかりそうな所はその都度変えて、、、
それを繰り返してやっと完成する。
そして今日のレッスンが
やっと終わり、
シャワーを浴び終わって
一息つこうとしたのも束の間、、、
廉が俺の腕を引っ張ってきた。
あんだけ動いといて、
何でこんなに元気なの?
もう少し
大人しく出来ないものか、、、
そんな事を思いながらも
廉に連れていかれるがまま
されるがままだった。
初めて来る場所で
キョロキョロしながら進むと
《3番ホール》と書かれた扉が
見えてきた。
そして防音になっている重たい扉を
そっと開けてみた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。