第1021話

piece986〜3番ホール
1,602
2020/10/09 07:09




かと思えば、

ひらめいた顔をして

俺の両腕を掴んできた。





永瀬廉
永瀬廉
海人、付き合え!
髙橋海人
髙橋海人
は?誰と?
永瀬廉
永瀬廉
何言うてんの?俺に付き合えって事やわ(笑)
髙橋海人
髙橋海人
え?何する気?笑
永瀬廉
永瀬廉
2人で行くんよ。
髙橋海人
髙橋海人
どこに?
永瀬廉
永瀬廉
あなたのとこに。レッスン終わったらすぐに行こ。
髙橋海人
髙橋海人
あー、はいはいなるほどね。
永瀬廉
永瀬廉
紫耀もなかなか帰ってこれんし、こんまま1人で悩ませてたらあなたの身が持たんわ。
髙橋海人
髙橋海人
んじゃ、猛に今日どこで仕事してっか聞いとくねー!
永瀬廉
永瀬廉
おん、頼むわ。




猛にメッセージを送り、

レッスンへと向かった。





紫耀は撮影の為不在で、

紫耀のポジションには

ダンサーさんが入ってくれた。





何度も入念に確認をしながら

ぶつかりそうな所はその都度変えて、、、

それを繰り返してやっと完成する。





そして今日のレッスンが

やっと終わり、

シャワーを浴び終わって

一息つこうとしたのも束の間、、、





廉が俺の腕を引っ張ってきた。





永瀬廉
永瀬廉
先帰っといて!
岸優太
岸優太
なになになに?どうしたの?
永瀬廉
永瀬廉
俺ら寄り道して帰るわ!お疲れーっす!
神宮寺勇太
神宮寺勇太
廉がそんな元気なの珍しいじゃん。笑
髙橋海人
髙橋海人
それな!もう引っ張らないでもいいってばー、、、
永瀬廉
永瀬廉
うっさい、行くで。




あんだけ動いといて、

何でこんなに元気なの?





もう少し

大人しく出来ないものか、、、





そんな事を思いながらも

廉に連れていかれるがまま

されるがままだった。





永瀬廉
永瀬廉
着いた。ホンマにここなん?
髙橋海人
髙橋海人
うん。今日は時間の関係でホールでするって言ってたけど、、、。
永瀬廉
永瀬廉
へぇー。何番ホール?
髙橋海人
髙橋海人
3番!入って左って言ってた。



初めて来る場所で

キョロキョロしながら進むと

《3番ホール》と書かれた扉が

見えてきた。




永瀬廉
永瀬廉
ここやん、、入っていん?
髙橋海人
髙橋海人
わっかんない。そーっと開けてみる?
永瀬廉
永瀬廉
せやな、、。




そして防音になっている重たい扉を

そっと開けてみた。






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