第1040話

I promise...REN
2,196
2020/12/05 10:37
永瀬廉
永瀬廉
俺らさ、付き合ってどんぐらいになるん?
あなた

もうすぐで2年半かなー?

永瀬廉
永瀬廉
ふーん、、
あなた

急にどうしたの?笑

永瀬廉
永瀬廉
ちょっと気になっただけやん。



廉が昨日の夜、

珍しく朝から出かけたいと言ってきた。




それだけですら珍しいのに、

こんな質問をしてくるなんて、、、




そして連れて来られたのは

前から行きたいと言っていた水族館。




お互いなかなか

予定が合わないのもあったが、

何より2人ともインドア派な為

デートというデートをする機会が

滅多にない。



あなた

えーーー!覚えててくれたの?!

永瀬廉
永瀬廉
うっさいわ、、
あなた

だってずっと行きたかったんだもん!!

永瀬廉
永瀬廉
あーはいはい、はよ行こ。



相変わらず冷たい

塩対応な感じがするが、

する事は可愛くって、、、

今だってほら、

手を差し伸べてくれている。




それが嬉しくて、

1人でニヤニヤしながら

その手を握ると、



永瀬廉
永瀬廉
きっしょ。



と言いながら鼻で笑われた。



あなた

じゃあもう繋がなーい。




そう言って

私が離そうとする手を離さないように

ギュッと力を入れて握ってくれる。



永瀬廉
永瀬廉
毎回このくだりやん。笑
あなた

へへ、廉がギュッて手握ってくれるのが好きなんだもん。

永瀬廉
永瀬廉
ちょ、、お前さ、、
あなた

え?何??

永瀬廉
永瀬廉
外でそんなん言うの反則やろ。



とボソッと言いながら

口元を隠す細い手。



あなた

照れてる廉も好きだよ。笑

永瀬廉
永瀬廉
はぁ?ほんまに何なん?笑
あなた

廉ちゃんこそ、今日はいつもと違って優しいが溢れてるよ?笑

永瀬廉
永瀬廉
その呼び方やめ。




照れてる廉を見るのが好きで

たまに廉ちゃんって呼ぶと

いつも期待通りの反応をしてくれる。




そして水族館の中をゆっくり周り、

ヒトデを触ったり、

イルカショーを見たりと、

本当によく1日遊んだ。





気づけば外は真っ暗で、、、




最後に水族館の外にある

イルミネーションを見て

帰る事にした。



あなた

今日は連れて来てくれてありがと。

永瀬廉
永瀬廉
おん、、
あなた

また行こうね!

永瀬廉
永瀬廉
おん、、
あなた

廉?聞いてる?笑




さっきから空返事しかしない

廉の顔を覗き込んだ。



永瀬廉
永瀬廉
これ。



するとたった2文字の言葉と共に

渡された小さな袋。

急に差し出されて驚いていると、




永瀬廉
永瀬廉
いらんなら俺がもらうわ。



と袋をポケットにしまおうとする廉。



あなた

わー!いるいる!!




それを奪うようにして受け取ると、

それが面白かったのか、

声を出して笑っていた。




あなた

開けていいの?

永瀬廉
永瀬廉
ええよ。
あなた

ありがと、、、え!これって、、!

永瀬廉
永瀬廉
さっき欲しそうにしてたやろ?
あなた

いいの?!ありがと、、大事にする、、!




さっき売店で眺めていた

イルカのキーホルダー。

赤と青の2匹入っていた。



あなた

おそろいだね。笑

永瀬廉
永瀬廉
まぁ、、たまにはええやろ。



本当に素直じゃないなぁ、、

なぁーんて口に出しては言えないけど、

不器用なりに

私が喜ぶだろうと思って選んで

そしておそろいにまでしてくれた事が

心から嬉しかった。



イルカのキーホルダーを見つめて

喜んでいると、

廉が真面目なトーンで




永瀬廉
永瀬廉
あなた、、



と私の名前を呼んできた。


永瀬廉
永瀬廉
なぁ、、
あなた

ん?

永瀬廉
永瀬廉
一回しか言わんから、よく聞いといてな?
あなた

うん、、?




よく聞いてと言われた為黙っていたが、

なかなか何も言ってくれない。




何だろう?と思っていると

パッと急に抱きしめられた。


あなた

ちょっ、、廉、、??




何が何だかわからなくて、

そのまま身体を預けるように

抱きしめられる。

すると抱きしめられたまま、廉が言った。



永瀬廉
永瀬廉
俺と、、結婚してくれん?





え、、今何て、、?




顔を上げようとすると



永瀬廉
永瀬廉
こっち見んな。




と抱きしめる力を強めてくる。




永瀬廉
永瀬廉
あーもうハズいハズい。聞いてなかったとか無しやからな?
あなた

もう一回、、言って、、?

永瀬廉
永瀬廉
ちょ、、お前全然俺の話し聞く気ないやろ?笑
あなた

うん、、っっ

永瀬廉
永瀬廉
アホやろほんまに、、、泣き虫、、




そう言いながらも

今度は目を見て言ってくれた。




永瀬廉
永瀬廉
俺と結婚してな?






もちろん答えは「はい」に決まってる。









ーーーーーENDーーーーー





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