急いでpieceハウスへと向かう紫耀。
だけど時折歩きながら、、、。
車で行けば数分で着く距離だが、
あえて歩きながら走りながら行った。
そして気づいたら
pieceハウスの門の前まで来ていた。
辺りは暗く、
目を凝らしながら歩く。
そう言いながら
キョロキョロしていると
向こうの方から
走って来る人影が。
そう言って笑うあなたは
いつものあなたの笑顔だった。
ニコニコと笑いながら
顔を覗き込んでくる。
1つ1つの仕草が
どれも可愛くって、、、。
笑った顔も
困った顔も
泣いた顔も
キョトンとした顔も
苦しむ顔も
幸せそうな顔も
意地悪そうな顔も
恥ずかしそうな顔も
怒った顔も
悲しむ顔も
焦る顔も
ぼーっとしてる顔も
寝ている時の顔も
全部全部全部
ホントに愛しくて
この両手で支えたくて
この両手で抱きしめたくて
この両手で奪ってしまいたくて
そう言って紫耀はあなたの事を
ギュっっと抱きしめた。
あなたは訳もわからず
ただそのまま
抱きしめられていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!