目の前の光景は
想像以上に酷くて、、、
猛はその場で崩れ落ち
嗚咽した。
呼吸は荒いが
猛は何度も頷いた。
そしてゆっくりと立ち上がって
恭平に近づく。
恭平の頬を何度も触る。
何度も何度も。
自分が酷い事を言ってるって
わかってる。
自己中な考え方って
わかってる。
身体中包帯まみれに
チューブまみれ。
猛の目には
涙が溢れんばかりに
溜まっていた。
猛の涙が
恭平の目に落ち
恭平の目尻から
猛の涙がこぼれおちた。
一粒、、、また一粒、、、
次々と溢れ落ちる涙。
もしも神様がこの世にいるのなら
1度でいいから
願いを聞いてほしい
この心臓を止めないでください
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。