紫耀
「あなたはアンコールで《ツナグ》をしたいと思う??」
あなた
「思う、、、けど、、、。」
海人
「何か不安な事があるから、歌いたい!って言い切れないんでしょ??」
廉
「不安な事1つずつ言うてみ??」
あなた
「怖い、、、また恭ちゃんを思って泣く日々に戻るのかなって。。」
紫耀
「それから?他には何が怖い??」
あなた
「ファンの方の前でちゃんと歌えるかが心配。きっと声が出ない。歌えない、、、もう歌えないってゆうか、歌わないって思ってたし。」
廉
「平常心では歌われへんもんな、、、きっと。」
あなた
「うん、、、恭ちゃんの声が聴きたいって思う。でも恭ちゃんの声を聴いてしまったら平常心ではいられないと思う。。。」
紫耀
「よし、聴いてみるか!」
廉
「お前何言うてんの?笑」
紫耀
「だって全部憶測でしかないだろ?」
海人
「そうだけど、、、」
紫耀
「俺らがいるから大丈夫だって!!あなた、どうする?ここでやめるなら俺たちは寝る。」
廉
「おい、紫耀!」
海人
「ちょっと厳しすぎじゃない?!」
あなた
「聴く、、。紫耀達と一緒なら、、聴ける気がする。。
廉
「マジで?!」
紫耀
「よく言った!」
海人
「強引にいったね(笑)」
紫耀
「じゃあ、、、再生するからな??」
あなた
「、、、うん。、、、恭ちゃんの声だ、、、。」
廉
「恭平って歌上手いんやな。」
海人
「それな!ギターも全然イケてるじゃん!」
あなた
「うん、、うん、、ホントに。生で一緒に演奏したかったなぁ。」
紫耀
「大丈夫か??」
あなた
「大丈夫。」
紫耀
「ばーか。こんな時に強がんなよ。」
あなた
「だってバカだもん(笑)」
猛と響は静かにドアを閉め
その場を後にした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。