第872話

piece844〜いらなくない?
2,367
2020/06/06 12:19




目を擦りながら

紫耀の方を向くあなた。




平野紫耀
平野紫耀
俺の上着を抜いたら起こしちゃった、、。
あなた

そうなんだ、、。

平野紫耀
平野紫耀
まだ夜中だから寝てて大丈夫だよ?
あなた

ん、、わかった。でもそれ、、ちょうだい。





あなたが指差す先にあったのは

紫耀が持つ上着。




平野紫耀
平野紫耀
これ?俺の上着?
あなた

うん。紫耀の匂いが安心する、、。




あなたの意外な答えに

恥ずかしさまじりの

クシャっとした笑顔を見せる紫耀。


平野紫耀
平野紫耀
いらないでしょ。笑
あなた

いるの、、。

平野紫耀
平野紫耀
何で?
あなた

さっき言ったじゃん。

平野紫耀
平野紫耀
もう一回聞きたい。笑
あなた

ヤダ。

平野紫耀
平野紫耀
何で?
あなた

無理。

平野紫耀
平野紫耀
お願い、、!



顔の前で手を合わせて

ありきたりなお願いポーズで

お願いをしてみる。




そんな紫耀を見ながら、

思わずクスクスと

笑いが溢れてきた。




平野紫耀
平野紫耀
何笑っちゃってんの。笑
あなた

だって、、子どもみたいだなって。笑

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ子どもの紫耀くんのお願い聞いてよ。
あなた

お願い?

平野紫耀
平野紫耀
もう一回言って?笑



もぉーと言いながら

ほっぺを膨らませ、

しょうがないなぁと言うあなた。



あなた

紫耀の匂い、、が、、

平野紫耀
平野紫耀
俺の匂いが何?
あなた

安心するの、、紫耀の匂いが。だからそれと寝たい。




やっと言ったあなたに対して

紫耀が放った一言、、、


平野紫耀
平野紫耀
ダメでーす。笑



と言いながら

胸の前で手を交差させる。


あなた

ちゃんと言ったじゃん!紫耀の意地悪!

平野紫耀
平野紫耀
だっていらなくない?
あなた

いるもん、、。

平野紫耀
平野紫耀
本物がここに居るのにいらねぇだろ、、。



紫耀にそう言われて少し考えてみる。



あなた

あ、、それもそうだね。笑

平野紫耀
平野紫耀
このばか!笑




紫耀はあなたの頬をつねりながら

ベッドに入っていった。






プリ小説オーディオドラマ