目を擦りながら
紫耀の方を向くあなた。
あなたが指差す先にあったのは
紫耀が持つ上着。
あなたの意外な答えに
恥ずかしさまじりの
クシャっとした笑顔を見せる紫耀。
顔の前で手を合わせて
ありきたりなお願いポーズで
お願いをしてみる。
そんな紫耀を見ながら、
思わずクスクスと
笑いが溢れてきた。
もぉーと言いながら
ほっぺを膨らませ、
しょうがないなぁと言うあなた。
やっと言ったあなたに対して
紫耀が放った一言、、、
と言いながら
胸の前で手を交差させる。
紫耀にそう言われて少し考えてみる。
紫耀はあなたの頬をつねりながら
ベッドに入っていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。