歩きながら
猛が聞いてきた。
まさか海人の不倫相手を探してたなんて
言えるはずがなく、、、
と普通にツッコまれた。
あなたが猛に話そうとしたとき、
後ろから声を掛けられた。
それはあなたが探すのを
諦めていた人。
丁寧に頭を下げる彼女は
昨日の彼女とは違い、
目の下にクマを作り、
目も充血していた。
クスっと笑う彼女に
あなたは見惚れてしまう。
そんなあなたをつつきながら
猛が言った。
不倫相手と言ってしまいそうになり
口を押さえた。
そう言って笑う彼女の笑顔は
痛々しかったが
どこか大人の余裕も見て取れた。
そう言って、
人がいない場所まで
移動をした。
彼女笑いながら
手をパチパチと鳴らし、
2人を止めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。