気づくといつも
朝になっていて、、、
気づくといつも
紫耀はいなかった。
そう思いながら
布団から起き上がると
ベッドの上に何かがあるのに
気がついた。
そこには
ぐっちゃぐちゃな字で
こう書かれてあった。
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きょうもがんばろ!
しょー
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ベッドの上に置かれていたのは
いちごみるく。
それに貼り付けられた
紫耀からの手紙。
きっと右手はヤケドしているから
左手で書いたのだろう。
手紙じゃなくても
すぐに連絡が取れる
今の時代。
だからこそ
たった一言でも
嬉しかった。
いちごみるくを飲みながら
紫耀の部屋を出て、
学校へ行く準備を始めた。
ーーーーーKING side
リハーサル前、
紫耀は腕の状態を
自分なりに確認していた。
紫耀は部屋を出て
ケータリングや差し入れが
置いている部屋へと向かった。
入った途端の第一声、、、
何度断っても
祐奈はグイグイときて
紫耀の事をおしていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。