響
「やっぱいい曲じゃん。スピーカーにしててくれたから恭ちゃんの声までバッチリ聞こえた!」
あなた
「いい曲だよね。ホント。」
恭平
「ライブで歌うの楽しみ。俺ギターしくじんねーようにしないと(笑)」
響
「今弾いててバッチリだったじゃん!デモより全然いい!!」
あなた
「てかギター持って帰ってたんだね!」
恭平
「少しでも練習しなきゃだからなー。」
あなた
「私もピアノ弾きこんどこー!」
恭平
「あ、なんか俺呼ばれてるっぽい。じゃあ明日夕方ぐらいには帰り着くから!タケにも宜しく!」
響
「はいよー!」
あなた
「気をつけて帰ってきてね!」
恭平
「おう!じゃあな!」
あなた
「あ、待って!」
恭平
「ん?なに??」
あなた
「恭ちゃん、大好き!」
恭平
「うるせー(笑)」
響
「嬉しいくせに!(笑)恭ちゃんは言わないでいーの?笑」
恭平
「明日帰ってから沢山言ってやるからいい。2人の時にな!あー、もう俺何言ってんだろ(笑)」
響
「今がいいよねー?あなたー?笑」
あなた
「今がいいーーー!」
恭平
「あーもう。。。大好き、あなた。」
響
「キャーーーーーーー!」
あなた
「キャーーーーーーー!」
恭平
「あーもうウルセー(笑)切るぞ!じゃあな!」
ここでボイスレコーダーは
切れていた。
辛いって簡単に言える言葉。
でもあなたが言った辛いには
重みがあった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!