第972話

piece938〜ごめんなの意味
2,323
2020/08/18 03:03




あと少し、、、





息がかかるぐらい

近くまできて

あとほんの数センチの距離に来た時

廉は目を開けた。






そこには静かに眠る

あなたの顔。





そこには大好きな

あなたがいる。






でも





今ここでキスをして、





そして、、、




それから先は?





永瀬廉
永瀬廉
アホな事考えんのやめよ、、




廉はあと一歩のところで

踏みとどまった。





キスをして、

幸せな気持ちよりも

罪悪感で満たされる心が

想像できてしまったから。





そしてちょうどその時

あなたの目から

涙がこぼれた、、、







この直後に

紫耀からの電話が

かかってきていた、、、。






そして電話を切った廉は

あなたに向かって

何度も何度も謝る。




永瀬廉
永瀬廉
ごめん、、ごめんな、、。



涙を流しているあなたを見てまうと、

自分自身が醜く見えてくるねん。





好きになってホンマにごめん、、、






それから





嫌いになれんくてホンマにごめん、、、







なんでこんな

あなたの事好きなんやろ、、、






人のモノってわかると、

手に入らないってわかると、

欲しくなるんかな、、、?






そうやない。






あなたの人柄

あなたの笑顔

あなたの歌声

あなたの存在

優しさ、強さ、弱さも全部、、、






全部を含めて

好きになったんや。






永瀬廉
永瀬廉
あー、、、どうしたら抜け出せるんやろ。この負のループから、、




廉は頭を抱えた。




永瀬廉
永瀬廉
彼女でも出来たら変わるんかな、、それか紫耀達が結婚すれば、、、




いや、、、





変わるはずがない。





君の存在がこの世にある限り、、。





生まれ変わったとしても、






僕はまた君に恋するんだろう、、、








プリ小説オーディオドラマ