そうして3人は
それぞれの教室へと
入っていった。
気づけば午後の授業も終わり
放課後になっていた。
あなたはササーッと教室を出て
皆に気づかれないように
屋上へと向かった。
ーーーーーガチャッ
屋上のドアを開けて
辺りを見渡すが、
まだいないようだった。
天気がいいと照り返しが酷い為、
あなたは屋上の
陽の当たらないところに座る。
そしてそこで颯斗が来るのを
待つことにした。
待っていても
なかなか颯斗が現れず。
あなたは10組まで
様子を見に行こうと
立ち上がろうとした。
その時、、、
後ろから勢いよく肩を押さえつけられ
無理矢理座らされた状態になった。
誰?と言おうとした
あなたの口を
強い力で塞いでくる。
口を塞いでいる手を振りほどこうと
必死になってもがくあなた。
だがその手も
《後ろにいる誰か》から
力強く押さえつけられてしまった。
身動きも取れず、
声も出せず。
そして手を後ろで縛られているのが
感触からわかった。
口を塞いでいる手、、、
肩を押さえつている手、、、
そしてあなたの事を縛る手、、、
瞬時に思ったのが
《後ろにいる誰か》は
《1人じゃない》って事。
誰、、?颯斗、、?
全く想像もつかず、
訳の分からないまま、、。
助けて、、、
後ろにいるのは誰、、、?
怖い、、、
そう思うと、
無駄な抵抗だとわかっていても
もがき続けるしかなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。