第737話
川沿いに着き、
紫耀が急にピタッととまる。
紫耀、、??
座って、、?
うん、、。
繋いでいた手を離しあなたが座ると
その隣に紫耀も座った。
俺さ、、明日するわ。会見。
え、、?!決まったの??
うん。ついさっき、、。
あなたは紫耀の手を握り締めた。
いつするの??
昼間にするから、、あなたは学校行ってる時。
そっか、、。
不安??
紫耀に顔を覗き込まれるが
視線をそらしてしまった。
不安じゃないと言えば嘘になる。
でも紫耀だから大丈夫っていうのも
わかってる。
だけど、それで紫耀が
バッシングを受けるんじゃないか、、
それを見て耐えれる自信が
果たしてあるのだろうか、、
いろいろと考えていると
《大丈夫》と
言いそびれてしまった。
うん、今のでわかった(笑)
え、、っと、、うぅ、、ごめんなさい、、。
そうだよなー、、不安だよな。
紫耀の事を信じてないわけじゃないよ、、?
うん。それはわかってる(笑)
紫耀が1人で会見をして、、、絶対バッシング受けるでしょ?それを、、見てられる自信が、、ない。
そっか、、。
紫耀はあなたを
自分の方に向かせた。
俺なら大丈夫。何があっても大丈夫。
そんな、、何でそんな事言い切れるの?だってうちら結婚しないんだよ??
え、しないの?する気ないの??笑
いや、、するけど、、そうじゃなくて!笑
わーかってるって(笑)
くしゃっとした笑顔で笑う紫耀に
あなたは少しイラっとしていた。
わかってない、、結婚会見じゃないんだから、、絶対バッシング受けるって!
あのなぁー。
今まで笑顔だった紫耀の顔が
急に真面目になる。
男がそんな事恐れててどうすんの?そんな事で怖がってちゃ守れるもんも守れねぇだろ。
だって、、。
このままいろんな所にFAX送られてみろ、、その方が当たりが強くなる。
でも、、、。
大丈夫、、俺がお前を守る。そしてファンの人達も大事にする。だから、、、信じて。
ん、、っっ///
紫耀はあなたが何も言えないように
キスをする。
ズルい、、紫耀のバカ、、。
俺の事信じればいんだよ、バーカ(笑)
あなたの頭をクシャクシャっと撫でると
そのまま優しく抱きしめた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。