玄関を勢いよく開けようとしたが、
鍵が閉まっていて、
ものすごい音が鳴った。
紫耀の後ろからくるメンバーも、
苦笑いをするほど、、、。
家の中にいた猛達も
驚いて出てきていた。
猛にそう言われて、
紫耀はハッと思い出す。
それだけ言うと
靴も脱ぎ捨て急いで家の中へと入る。
バンっと勢いよくリビングのドアを開け、
辺りを見渡す。
そこにはテレビはついているが
誰もいなかった。
紫耀は待ち切れず、
猛の話しも半分しか聞かずに
走って行った。
皆は紫耀がバタバタと
バスルームに入って行くのを見ながら
笑っていた。
バスルームにあなたの姿がないのを見て、
反対側のバスルームにも顔を出す。
紫耀は自分の部屋まで猛ダッシュ。
早く会いたい、、、
今の紫耀には
その思いしかなかった。
そして自分の部屋の前につき、
一呼吸おくと、
思いっきり部屋のドアを開けた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。