紫耀の腕の中で
左右に首を振るあなた。
紫耀の胸元の服をギュッと掴み、
紫耀の顔を見上げるあなた。
泣きながら訴えるあなた。
優しくささやく。
それとは反対に
紫耀はあなたに激しくキスをした。
それに答えるかのように
キスを返すあなた。
いつもはこんなに
積極的ではないあなた。
そんなあなたがここまで言うとは
不安でいっぱいだったんだろう、、
何度も
何度も
角度を変えながらキスをする。
激しくて、
だけどちゃんと
愛情のこもったキス。
紫耀の胸元を掴んでいた
あなたの手の力が
次第に緩んでいく、、、。
それを感じとった紫耀は
キスをしながら、
あなたの身体を支えながら
ゆっくりと移動して行った。
そしてあなたを
椅子に座らせると、
紫耀はあなたの脚の間に入り、
しゃがんだ。
あなたは急に
恥ずかしくなったのか、
スカートがこれ以上めくれないように
手で押さえる。
紫耀は膝をつき
キスをしながら
あなたの手をほどいていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!