第588話

piece580〜嬉しかったよ
3,541
2019/09/12 05:36




急に電話の向こうが静かになり

疑問に感じるあなた。






あなた

紫耀、、?

平野紫耀
平野紫耀
あ、ごめん。いきなり嬉しい事言ってくるから。あなたが。
あなた

返しに困る事言わないでよ(笑)

平野紫耀
平野紫耀
ごめん(笑)でもマジで何時になるかわかんないから寝てて!
あなた

うん、、って言っとく(笑)

平野紫耀
平野紫耀
オイ(笑)そろそろ海人に電話しなきゃだから切るな!じゃあまた!
あなた

ねぇ、、紫耀!





電話を切ろうとする紫耀を

呼び止める。





平野紫耀
平野紫耀
ん?何?



言わなきゃ、、、

言わなきゃ、、、






そう思うとなかなか言葉にならなくて。






平野紫耀
平野紫耀
あなた??




名前を呼ばれて

焦りにもっと拍車がかかった。






でも言わなきゃ、、、!






そう思って

勇気を出して言った。






あなた

紫耀、、私も嬉しかった、、間違い電話でも!じゃあねっっ!






それだけ言うと

一方的に電話を切ってしまった。






携帯を握ったまま

ボーッとするあなた。






駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
何今の電話(笑)
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
もうカップルじゃん(笑)
あなた

う、、うるさい。まだ違うもんっ。

星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
《まだ》ね〜(笑)
あなた

そうやってイジんないで!それより、それ以上に、帰って廉と話さないとって事で頭いっぱい。

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
まぁなー。廉がどんな反応するかわからないから何とも言えないけど、、。




あなたは今日1日中

廉になんて話そうかばかり

考えていた。






でも結局は思いつかず。






回りくどい言い方をするより

ストレートに言いたいけど、

言えないだろうなとか。






そんな事を考えていると

いつのまにか

放課後になってしまっていた。




8組の教室まで行こうと

フラフラっと教室から出たあなたは

誰かとぶつかってしまった。






あなた

ごめんなさ、、あ。

平松茉里(ひらまつまり)
平松茉里(ひらまつまり)
あって何?
あなた

ボーッとしてて、、、ごめん。





あなたは茉里に謝り、

猛のいる8組へと入ろうとした時に

いきなり腕を掴まれた。





あなた

痛っっ、、。

平松茉里(ひらまつまり)
平松茉里(ひらまつまり)
ちょっと待ちなさいよ。
あなた

何??てゆうか手首痛いんだけど、、。

平松茉里(ひらまつまり)
平松茉里(ひらまつまり)
そんな事知らない。





そう言って

もっと力を入れてきた。





あなた

イッッ、、たい。

平松茉里(ひらまつまり)
平松茉里(ひらまつまり)
昨日の事、終わったと思ってんでしょ。まだ終わってないから。




睨みつけてくる茉里。

あなたの手首を握る力を

どんどん強めてきたが、

急にパッと手を離した。






駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
何やってんの?
平松茉里(ひらまつまり)
平松茉里(ひらまつまり)
別に何も。




そして茉里は

2人に背を向けて

立ち去ってしまった。





駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
大丈夫か?
あなた

あ、うん。大丈夫。私がボーッとしててぶつかってしまっただけ。

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
そっか。ならいいけど。そういえば俺と響なんだけど、新曲のレコーディング入ったんだよな。
あなた

そうなの?知らなかった!私は??

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
あなたはまだ大丈夫。
あなた

えーじゃあ帰り1人かー。

星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
なわけねーじゃん(笑)
あなた

あ、響!おつかれ!

星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
おつ!裏門のとこに車で待っててもらってるから行こ!
あなた

車??そうなんだ、、?






あなたはいろいろ疑問に思っていたが

言われるがまま

2人について行った。







プリ小説オーディオドラマ