第869話

piece841〜過呼吸の理由
2,395
2020/06/06 12:18
平野紫耀
平野紫耀
海人、、頭上げて。




そう言われ頭を上げる海人。




そんな海人を見て

紫耀は肩を掴み、

微笑みながら

前後に揺らしていた。





でも海人には

もう一つ

心に引っかかっている事があった、、、





髙橋海人
髙橋海人
廉か、あなたから、、過呼吸の理由、、聞いてる?
平野紫耀
平野紫耀
聞いてないけど、、、。
髙橋海人
髙橋海人
そっか、、。




その時海人は思った、、、




きっと2人は

自分と紫耀の仲を

これ以上悪化させないようにと

あえて言わなかったんだろう、、、

という事に。




髙橋海人
髙橋海人
優しすぎだろ、、、。
平野紫耀
平野紫耀
は?どうゆう意味だよ。
髙橋海人
髙橋海人
俺だよ、、。
平野紫耀
平野紫耀
何が?
髙橋海人
髙橋海人
過呼吸の理由。
平野紫耀
平野紫耀
お前、、また何かあなたにしたの?



今まで柔らかい表情をしていた

紫耀の顔が

一気に険しくなる。



髙橋海人
髙橋海人
紫耀が帰ってくる直前、あなたがたまたま紫耀の部屋から出てきて、そこにたまたま俺が鉢合わせたわけ。
平野紫耀
平野紫耀
うん、、それで?
髙橋海人
髙橋海人
ちょうどいい、話したいと思って、そう言って、、
平野紫耀
平野紫耀
また押し倒したの?
髙橋海人
髙橋海人
ちげーよ。最後まで聞いて、、。あなたが後退りするから俺も自然と前に出ちゃって、、、ちょうど紫耀のベッドにあなたが尻もちついた時かな、、、呼吸が荒くなって、過呼吸になってしまって、、。
平野紫耀
平野紫耀
何で助けてやんなかったわけ?
髙橋海人
髙橋海人
ちょうど廉が来たんだ。俺のせいで過呼吸なったのに、原因の俺がいても、悪化させるだけと思って、、廉に任せた。
平野紫耀
平野紫耀
で、、それで?
髙橋海人
髙橋海人
あなたはまだ気持ちの整理がついてないのに、俺に詰め寄られた感じになってしまって、、尻もちをついた時にフラッシュバックしてきたんだろうなって思った、、。ごめん。怖がらせるつもりはなかったんだけど、、、俺が焦りすぎてた。
平野紫耀
平野紫耀
だから廉、、他に誰かいたか?的な事を聞いてきたんだ、、。
髙橋海人
髙橋海人
多分。きっと2人は、俺が居たことを言ってしまうと、紫耀との仲が険悪になってしまうって思ったんだろうなって、、思った、、黙ってたって事は。
平野紫耀
平野紫耀
お前さぁ、、、この短期間でいろいろ起こしすぎ。もうどっから突っ込んでいいかわかんねぇぐらい収集つかなくなってんじゃん。
髙橋海人
髙橋海人
うん、、ごめん。





海人は見るからに

肩を落としている。









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