ーーーーーバンッッ
と勢いよく扉の開く音がした。
紫耀が来るにしては
早すぎる。
じゃあ誰、、、?
もしかして
他にもまだ仲間がいたの?
次第に近づいてくる足音に
耳をすませて
その姿が見えるのを待った。
そこには来るはずのない
颯斗がいた。
颯斗はあなたを見ると
とりあえず自分の制服の上を脱いだ。
なかなか動かない茉里の腕をつかみ、
あなたの上から
茉里を移動させた。
茉里にそう言われ
颯斗は急に腕を離す。
そして茉里はバランスを崩して
その場に転んでしまった。
颯斗はそんな茉里の事を無視して
あなたの腕と足を
縛っている紐をほどいた。
そしてあなたを座らせると
さっき脱いだ制服を
あなたにかけた。
颯斗は茉里と朔弥の方を向き
睨みつけた。
茉里と朔弥は
颯斗の事をバカにして
笑っていた。
それだけ言うと、
颯斗はあなたの方を向き
手を差し伸べて
立ち上がらせようとする。
そんな颯斗の肩を
朔弥が引っ張った。
朔弥はニヤニヤしている。
そんな朔弥に
颯斗が回し蹴りをした為、
朔弥は倒れこんだ。
朔弥が颯斗に殴りかかってきたが
颯斗はそれをかわし、
空手の技をかけてきた。
茉里は立ち上がると
あなたに言った。
そして2人は
屋上から出て行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。