第1011話

piece976〜驚きの連発
1,715
2020/09/26 05:24




聞き間違い?と思って

もう一度聞き直す。




髙橋海人
髙橋海人
え?今なんて、、?
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
ふふ、上がってくかな?って思って。嫌ならいんだけど。
髙橋海人
髙橋海人
え、嫌じゃない、、!いいの?
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
どうぞ。




彼女は笑いながら

手招きをする。





その後について行った。






オートロックが解除されると、

自動でドアが開く。





エレベーターに乗り

ある階で止まると、

彼女は降りて行った。




野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
キョロキョロしちゃって、、そんなに珍しいものある?
髙橋海人
髙橋海人
夜景が綺麗だなって、、。
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
確かにそうかも。




そして鍵を開けると




野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
どうぞ。




と中に通された。





ふわっと香る彼女の香りが

懐かしい気持ちと

切ない気持ちを

同時に思い出させた。




野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
適当に座って?
髙橋海人
髙橋海人
うん、ありがと。




ちょうどその時に

《グゥー》っと

お腹のなる音がした。



髙橋海人
髙橋海人
あーわーハズ、、!!笑
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
ふふ、、海くんてご飯まだなんだ?
髙橋海人
髙橋海人
さっきまでダンスレッスン受けてたからまだ食べてない、、。
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
じゃあ、、何か作るね。
髙橋海人
髙橋海人
マジで?!いいの?!
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
うん。そんなお腹の音聞いちゃったら私もお腹すいてきちゃった。
髙橋海人
髙橋海人
っしゃあー!
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
もう、海くんったら大袈裟。笑



こんなに喜んでると

好きって言っているようなもんだし

それが何だか悔しくもある。





だけど今の俺には

そんな事はどうでもよかった。





野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
もうすぐお風呂も沸くし、良かったらどうぞ。
髙橋海人
髙橋海人
俺汗臭かった、、?笑
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
ふふ、違う違う。ダンスレッスン受けてたなら汗かいてるかなと思って。それにまだご飯出来ないし。
髙橋海人
髙橋海人
着替えがないし、いいよ。
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
私のダボダボのスウェットがあるから、それ着て?海くんなら入りそう。
髙橋海人
髙橋海人
じゃあ、お言葉に甘えて、、、お風呂いただきます。
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
着替えとタオル、もう置いてあるから。
髙橋海人
髙橋海人
ありがと。




こんなに尽くしてくれる彼女のどこが

元旦那は気に入らなかったのだろう、、





これだけ気が利いて、

こんなにも優しくて、

非の打ち所がない彼女の

どこがダメだったのだろう、、





考えても考えても

答えは見つからなかった。





髙橋海人
髙橋海人
お風呂ありがと。
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
着れて良かった。
髙橋海人
髙橋海人
え?笑ってるけど、、変?笑
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
ううん、似合ってるよ、、とっても。笑
髙橋海人
髙橋海人
ちょっと待て。そんな顔で言うことじゃないから。笑
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
さ、ご飯食べよっか。
髙橋海人
髙橋海人
はい、誤魔化し入りまーす。




テーブルの上を見ると、

料理が並んでいた。




髙橋海人
髙橋海人
うっわ!美味そう!!!
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
お口に合うかわかんないけど。
髙橋海人
髙橋海人
合わないとかないし!マジで食べていいの?!
野村愛香(のむらあいか)
野村愛香(のむらあいか)
どうぞ(笑)
髙橋海人
髙橋海人
ガチで嬉しい!!いただきます!!





手を合わせそう言うと、

彼女の作ってくれた料理を

夢中になって食べた。





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