第677話

piece667〜何してるんだろう
3,079
2020/01/19 05:32




ーーーーーあなたside






紫耀からキスをしてないのは

わかってた。






それを本人の口から聞けて

嬉しかった。






嬉しいはずなのに、

どこか胸が締め付けられる。





あなた

紫耀が悪くないのはわかってる、、。いや、わかってた。でも、、





続きを言おうとしたとき

電話の向こうで

紫耀を呼ぶ声。





平祐奈
平祐奈
しょーおーー!タオルと水ー!




祐奈さんの声だ。






平野紫耀
平野紫耀
あなた、違ッッ!これは、、
あなた

何のこと??ごめん、昼休み先生に呼ばれてるんだ、、私行かなきゃ!仕事頑張ってね!じゃあ、、。

平野紫耀
平野紫耀
ちょっ、待っ





あなたは電話を切る。





駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
強制的に終わらせちゃってさ、、。
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
誰が先生に呼ばれてるって??
あなた

いーの、、これ以上無理、、。




これ以上

祐奈さんが紫耀を呼ぶ声を

聞きたくなくて、、、。
  





あなた

大嫌いだ、、今の自分、、。






紫耀に当たってしまう自分も、

紫耀を信じる事が出来ない

弱い自分も、

何もかも大嫌い、、、。








ーーーーー紫耀side







あなたに強制的に電話を切られ

大きなため息をつく。





平野紫耀
平野紫耀
タイミング悪、、。
平祐奈
平祐奈
何??何の話し??はい、これ。
平野紫耀
平野紫耀
ありがと、、でもさこれからはマジで大丈夫だから。もうあんまりここにも来ないで、、?




紫耀は祐奈から

タオルと水を受け取り、

廉と海人の待つ場所へ向かった。






平祐奈
平祐奈
あんまりなら、、来てもいいって事じゃん(笑)




祐奈はニコニコしながら

紫耀の後ろ姿を見ていた。






平野紫耀
平野紫耀
あーーーーーもう、、、。
髙橋海人
髙橋海人
おかえり!
永瀬廉
永瀬廉
何?電話出てもらえんかったん?
平野紫耀
平野紫耀
違う、、出てもらえたけど、邪魔が入った。
永瀬廉
永瀬廉
邪魔?誰?
平野紫耀
平野紫耀
祐ちゃん。電話してる時に後ろから俺の名前叫ばれた、、。
髙橋海人
髙橋海人
あちゃーーー。
平野紫耀
平野紫耀
その後あなたが電話切らなきゃって言ってたから、きっと聞こえてたんだと思う。
永瀬廉
永瀬廉
ちゃんと守ったれや、、何いつまでも泣かしとんねん。
平野紫耀
平野紫耀
いや、俺だって話す時間さえあれば、、
永瀬廉
永瀬廉
話す時間とかなー、作ろうと思えばいくらでも出来んねん!それせぇへんかったんはお前やろ?昨日もあんまま追いかけとったら話せてたやん!それせぇへんかったんはどこのどいつや言うてんねん!
髙橋海人
髙橋海人
まぁまぁ廉、、紫耀も紫耀なりに考えてるんだよ。
永瀬廉
永瀬廉
見ててイライラするわ、、。




廉が言っている事は

正しかった。






昨日、喧嘩になってでも

引き止めれば良かった、、、。





平野紫耀
平野紫耀
俺何してんだろ、、。




大切な人を

守れていない。





それどころか、

傷つけて、泣かせて、

不安にさせて、、、。






ホントに俺、、、






何してるんだろう。








プリ小説オーディオドラマ